村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

跡見の茶事

2016-03-05 00:07:34 | 茶事 茶会 
快晴
今日は跡見の茶事へ
初めての参加

跡見の茶事は
茶事七式のひとつ

利休の頃は
「不時の客、並びに跡見の客、
わけても面白しと、
客も亭主ももっぱら精を出す故、
度々跡見はこれありし也」と

その時代は
天下の大名や大茶人が
客や亭主になるとなれば
幻の名物の道具が使われ
茶事も特別な働きがあるやも知れず
その茶事に参加はできずとも
ぜひぜひ
茶事の余韻なりと感じたい
茶事の跡を見てみたい
という気持ちは
今も昔も変わりないだろう

がしかし
茶事のあとで
独座観念と行きたいところを

又また
客が来るというのだから
大変だ
みせてほしい
というのも
親しくないと中々言えない台詞だ

一つは
その茶事に参加したかったが
よんどころない事情で
その時間は駄目
終わった頃でしたら
時間も取れるから
伺って
お道具組など拝見したいわあ
という事
又もう一つは
お話しに聞くと結構な茶事が催されるとのご様子
お席の万端お道具組そして荘りつけなどなど
茶人としては
ぜひぜひ拝見したいと
亭主に申し込む

というのが
跡見の茶事だと
本にあった

十年以上前のことだが
新潟県某所に招かれて
私と松籟庵様と縞様と3名で伺った
客は三名のみ
正午茶事
本懐席のお料理も
懐石道具や茶道具の何もかも
目を見張るものばかり
歓声やため息で
あっという間に茶事は終わり
新幹線マックスとかでビユーンと戻った

後で伺うと
その茶事のあとに
跡見があって何名か様が
お待ちになっていたとのこと
四時間でもとにもどすは
もったいないほど
であったから
跡見があるとは
さもありなんと
客ら三名は頷いたものだった

わが村雨庵では
跡見の茶事は披いたことがない
名品はないが
茶事七式に入っているのだから
そのうちやって見ようかと
跡見の茶事に参加して思った


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