村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

春は曙

2016-03-09 23:52:19 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
掛け物は
筆者は不明
時代も不明だが
書いてあるのは
枕草子の一段め

 春は曙。
やうやう白くなりゆく山際、
すこしあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 夏は夜。
月の頃はさらなり、
闇もなほ、
螢飛びちがひたる。
雨など降るも、
をかし。

 秋は夕暮。
夕日のさして山端いと近くなりたるに、
烏の寝所へ行くとて、
三つ四つ二つなど、
飛び行くさへあはれなり。

まして雁などのつらねたるが、
いと小さく見ゆる、
いとをかし。
日入りはてて、
風の音、蟲の音など。
いとあはれなり。

 冬はつとめて。
雪の降りたるは、
いふべきにもあらず。
霜などのいと白きも、
またさらでも いと寒きに、

火など急ぎおこして、
炭持てわたるも、
いとつきづきし。
昼になりて、
ぬるくゆるびもていけば、
炭櫃・火桶の火も、
白き灰がちになりぬるは わろし。




春は曙
あけぼのとは
夜がほのぼのと明け始める頃だとか
宵っ張りの朝寝坊の私め
清少納言の仰る
春の曙の素晴らしさを体験しただろうか
いや
ない気がする
山も日常見るのことのない生活だし
でもきっと
良いのだろう

今は日々
春眠暁を覚えず だ



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コメント (1)
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