村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

金龍踊る MOA美術館

2013-09-21 22:42:29 | 美術館・博物館
今日は熱海のMOA美術館へサカチカさんと行った
現在 館蔵企画展「茶の湯の道具」10月2日まで開催

初めに能楽堂と黄金の茶席を観てから 展示室へと回る
お昼時ゆえ一番にレストラン桃山でランチ
カレーにしようか ハンバーグか
どれにしようか サカチカさんはハンバーグ
私はカレー 注文を取りに来たところ
酒井さん「ハンバーグ」
私「それ2つね」
自分の気持ちの変わりように驚いた
有機野菜と味噌汁と香のものにご飯で 満足
美術館で まだ何一つ観ていないのに 
まったりと満足げな気分 
外の緑色を見つつあくびなど 
いやこれから


茶の湯の道具
まず「国宝 色絵藤花文茶壷」 仁清
ガラスのケースは一品展示で
作品の回りをぐるりと一周して観る事ができる
正面から茶壷を拝見すると
耳のひとつが正面になっている
ふつう茶壷の正面は
蓋をして口覆いをかぶせ紐を掛けるから
四つ耳の二つの間だ
ふたつ耳の間は銀色の藤の花房が特に長く堂々と描かれている
ケースをぐるりと回ると係の方が
「ごらんになって 風を感じて下さい」とおっしゃった
「はい わかりました」
確かに藤は蔓をのばし花房は傾いて風にゆれていた
もちろん何処から観ても美しい

牧谿の叭々鳥図 印がふたつ ひとつは天山、天山はご存じ足利義満の蔵印
もうひとつは牧谿印 牧谿の印があるとは私は知らなかった
次には堂々たる無準師範の墨蹟
部屋をかわると
長次郎の「あやめ」
想像を絶する初楽の風情 侘びの達する極致を感ず
辻与次郎の万代屋釜 
いつも見慣れた万代屋釜は利休好みで盛蓋だが
それとは かたちも少し違う それに蓋が一文字だ
どの展示品もそう長くは観ないが 
美しいものは自ずと心に響く 
どれも一級品ばかりが並び とにかく目が喜んだ

また来よう サカチカさん
今度は茶会でも いいね

終わると庭へ 
茶室一白庵で700円にてのお薄を頂いた
一番前の机の席で床に真向かう
正面に
白雲深處金龍踊 清巌宗渭筆
清巌宗渭セイガンソウイは宗旦の参禅の師
大徳寺170世、東海寺住職、自笑子・孤陋子と号す
籠の花入にたっぷり秋草が入る
脇床に色絵の硯屏、染付の香炉、それに茶経の本
道具畳は長板に薩摩色絵の手付平桶の水指
釜は浄林だったかの切掛風炉に霰釜
待合に竹内栖鳳
ガラス越しでなく
茶道具は茶室で見るに しくはない

下の写真は片桐門
驚くほど洒落ている




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コメント
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