村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

見る人も

2013-09-14 22:55:18 | お勉強
東京美術倶楽部主催
公開美術講座「琳派・ここが面白い」
第一回 光悦と宗達  講師 河野元昭
午後3時からだが

その前に室町の三井記念美術館へ
今開催中の特別展
国宝「卯花墻」と桃山の名陶-志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部
9月10日~11月24日
本で見た事のある名品がずらっと並んでいる
東博や湯木美術館の名品も


卯花墻はもちろん、並ぶ桃山の茶碗はそれぞれ好ましく
茶味が溢れている
もぐさ土の美濃焼の茶碗は厚みがあるので
のみ口をへらで削ってあるものが殆どだ
茶を飲むためのものだから当たり前といえばその通りだが
自然な景観の如くの 
その箆削りの絶妙な美しさを今回は改めて感じた
茶碗を見る時 口づくりをよく見、のみ口を探す
どの位置にしようかと正面を正す
茶碗の作者の姿が浮かんでくる

お昼は新橋シティセンタービル42階で食事
写真はその窓から写したもの

公開美術講座の河野先生の講演
驚くほど闊達でユーモアにあふれ解りやすい
頗る楽しかった
またいつもガラス越しでなく
直に掛物を観る事ができるのだが
マスクをするかハンカチを口に当てるかして拝見
今回は五幅の宗達が掛っている
そのひとつは
本阿弥光悦書、俵屋宗達下絵「古今集 秋歌下」
見る人もなくて散りぬる奥山のもみぢは夜の錦なりけり 貫之

まさに先生のおっしゃる
手弱女振りタオヤメブリ装飾性 なのだろう
うつくしい


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コメント
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