村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

帚木の

2024-02-11 17:54:03 | 茶事 茶会 

 帚木の
 心を知らで
 園原の
 道にあやなく
 惑ひぬるかな
(源氏物語)
近づけば消えるという
帚木のような、
あなたの心も知らないで
近づこうとして、
園原への道に
空しく迷ってしまったことです


今日は
五島美術館でお茶会
昨年の「和」12月号の特集
源氏物語の茶会
寄付は土佐光起の長男、
土佐光成筆
ミツナリとかミツシゲとも
江戸初期から中期に活躍
描かれているのは
石山寺の紫式部

紫式部は中宮・彰子の為
新しい物語を作ることになり
石山寺に七日間参籠した
その際
まず青年貴族が
都から遠く離れた須磨で月を眺め、
かつての暮らしを恋しく思うシーンを構想
そこから物語を書き始めた

寄付の絵の
一部が和の表紙になっているとの
お席主の話し

本席床は
後醍醐天皇宸翰
吉野切
「おもひきやいのちをきわのあるままの
よその契りとならむものとは」
花入 認得斎作 竹一重切
銘 宮柱
花 鶯神楽 光源氏 白初嵐
香合 黒金泥 桐 一入
風呂先 淡々斎好 瑞雲
拾穂堂製
釜 利休丸 与次郎
炉ぶち 朱塗四季草花塗に
棚 宗旦好 爪紅台子 三代宗哲
皆具 仙叟好夕顔彫 五代浄益
火箸 桐の実頭 浄心
茶入 瀬戸金華山広沢手 銘 閑居
茶杓 又玄斎一灯作 銘塩竃
茶碗 黒楽 銘 柴垣 長入
次 御本
三 古萩
四 魚屋
菓子 若紫 鶴屋𠮷信
菓子器 鵬雲斎大宗匠好 黒縁高

写真は
五島の庭にあった椿
「光源氏」

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