帚木の
心を知らで
園原の
道にあやなく
惑ひぬるかな
(源氏物語)
近づけば消えるという
帚木のような、
あなたの心も知らないで
近づこうとして、
園原への道に
空しく迷ってしまったことです
今日は
五島美術館でお茶会
昨年の「和」12月号の特集
源氏物語の茶会
寄付は土佐光起の長男、
土佐光成筆
ミツナリとかミツシゲとも
江戸初期から中期に活躍
描かれているのは
石山寺の紫式部
紫式部は中宮・彰子の為
新しい物語を作ることになり
石山寺に七日間参籠した
その際
まず青年貴族が
都から遠く離れた須磨で月を眺め、
かつての暮らしを恋しく思うシーンを構想
そこから物語を書き始めた
と
寄付の絵の
一部が和の表紙になっているとの
お席主の話し
本席床は
後醍醐天皇宸翰
吉野切
「おもひきやいのちをきわのあるままの
よその契りとならむものとは」
花入 認得斎作 竹一重切
銘 宮柱
花 鶯神楽 光源氏 白初嵐
香合 黒金泥 桐 一入
風呂先 淡々斎好 瑞雲
拾穂堂製
釜 利休丸 与次郎
炉ぶち 朱塗四季草花塗に
棚 宗旦好 爪紅台子 三代宗哲
皆具 仙叟好夕顔彫 五代浄益
火箸 桐の実頭 浄心
茶入 瀬戸金華山広沢手 銘 閑居
茶杓 又玄斎一灯作 銘塩竃
茶碗 黒楽 銘 柴垣 長入
次 御本
三 古萩
四 魚屋
菓子 若紫 鶴屋𠮷信
菓子器 鵬雲斎大宗匠好 黒縁高
写真は
五島の庭にあった椿
「光源氏」
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