村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

小男鹿

2011-11-14 23:33:12 | 茶の事
新宿の茶道具屋へ買い物
正月に社中に配る懐紙などを買った
お菓子が出てお薄を頂いた
すでにいらしたお客様のお一人が「お菓子の名前は何ですか?」と、
運んできた二十歳前の女性に聞いている
「えー『さかお』だったか、『さしおか』でしたか、
聞いたのですが良くわからなくて・・・」と困っている

おせっかいだが 
私め「さおしか」ではないですかと言うが
そのお客様 「どんな字を書くのでしょう」
私め「小さい男に鹿で、さおしかです」
お客様「小さいおが ね、男鹿半島?場所の事かしら」
私め「いいえ動物の鹿です」
お客様「しし?しっ?」
私め「奈良公園にいるあの鹿です」
 「鹿は秋の季語なので、お菓子に銘を付けたのでは」
お客様「ふーん、そうなの」と納得したようなしないような
その後
お店の人に聞いてわかったようで、
帰りの車の中でも親しくお話しをさせて頂いた

小男鹿というとすぐ徳島の富士屋
有名なお菓子を思い出す
いにしえは鹿はシカは牡鹿、雌鹿はメカ 
他にカ、カノシシ、シシ とも言うようで
お客様の「しし?」も間違いではなかったのだ
そういえば
小倉百人一首でもあったではないか
奥山に
紅葉踏み分け鳴く鹿の
声聞く時ぞ
秋はかなしき
猿丸大夫  

万葉集には鹿を読んだ歌は68首もあるらしい
馬はサクラ、イノシシはボタンと言うが
鹿の肉はなんと モミジ
花札の鹿はモミジと一緒に描かれ
必ず横を向いているから
無視することを シカト と言うし
以前フジテレビのドラマ
鹿男あをによし
を観たが
神の使いの鹿とて
面白かった記憶がある


今日は目黒で私的な研究会
帰りには強く雨が降ってきたが傘が無い
想望庵様にお借りして何とかなったが
降らずとも雨の用意が
出来ていなかった
帰りにいつものチェゴヤで食事をする
写真がそうだ
四品をシェアして完食したが何か物足らず
もう一品トッポギ追加
これを平らげても まだ
時間は夜11時近いからこれでしめ
料理の量が減ったのだろうか
それとも食欲の秋だからか・・



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