誰そかれの空

某所での研究会
昨日、里庵さんも雨でなければ行くので
現地で会いましょうかと
一応場所はこの辺と決めてあったのだが
大勢の茶人の集合体のなか
いつもはすぐわかる里庵様も
髪はおかっぱで　白髪だったかどうだったか
確かメガネは掛けていたはず
近く遠くと眺めても、いくら見渡して探しても見つけられず
里庵さまの携帯に今の席をメールすれば
すぐに居所がわかり、会うことができた
すこぶる便利ではあるが
人混みの中、必死で知り合いを見つけ出す目力は
弱る一方だ

研究会が終わると
私の希望で上野の東博へ
今 「法然と親鸞 ゆかりの名宝」　
１２月４日まで　平成館で開催中
わが宗派も親鸞さんの浄土真宗
お寺の阿弥陀様と掛け軸を出しているとの案内があり
ぜひとも行きたいと思っていた
会場は結構混み合い、活気に溢れていたが、
絵巻物も多くじっくり拝見すると時間がかかった
後半には椅子がたくさん置いてあり
休んでいる人で埋まっている
みんなも疲れるようだ

一階で鶴屋吉信のお菓子を買い
お茶を飲んでから
閉館の五時までの時間を
駆け足で常設展を拝見する

帰りの空は　暮れ急ぐ
夕暮れの表慶館
いい雰囲気である


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