村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

池田より炭くれし春

2022-02-10 23:09:53 | 村雨庵 稽古 

池田より炭くれし春の寒さ哉 蕪村

今日は木曜稽古
雪だと言うので
芽を出したばかりの貝母が
雪で折れないようにと
バケツなどで蓋をしたところ
みぞれだけで
雪はほとんど降らなかった

今月は
大炉の稽古を済ませると
台目と隅炉や向切
それぞれの逆勝手など
八炉の稽古をする

お弟子様が
つかおうとした茶碗に
湯をいれて清め
茶碗を布巾で拭いたところ
割れてしまったんです
と言葉をなくしていた

陶器の茶碗がこんなに
弱くもろいものとは知らず
驚いたようだ

楽茶碗は特に弱いもの
割れてしまった
その楽茶碗は
豊楽トヨラクで
江戸文政年間1818~1830頃の
名古屋の楽焼である

水屋で茶碗を拭くとき
点前でするように
何回か回して布巾で拭くと
遠心力が外にかかり
薄い茶碗や古い茶碗は
拭いてる時に割れることがある
ゆえに楽茶碗などを
茶会茶事で使うときは
左手で茶碗をもち
右手の布巾を動かして
茶碗の側面と見込みを拭く
茶碗を動かさず
茶碗にケガさせないように
道具の扱いには日頃から
注意しよう

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