村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

うきねの友

2013-10-31 01:02:09 | 村雨庵 稽古 
十月は名残
極陰の月だ 
それも最後の週になってしまった


掛け物は湧蓮ユウレンの歌

?-安永3年(1774)
浄土真宗の僧・歌人、冷泉為村に師事した
伊勢の人、名・慧亮、字・達空、号・涌蓮、通称、嵯峨居士・獅子厳

拙ブログ2012.6.17六月の正午茶事の
待合掛に涌蓮の蛍の歌を使った事がある
それには達空と書いてあったが


湧蓮
旅泊
我のみとおもひし物を泊舩トマリフネ
同じうきねの友も我あれ


旅から旅の放浪生活
自分だけが一人 寂しい人生
枯れ草ばかりになった川辺に浮き 
吹き始めた風にゆらゆら揺れている泊り船に気付くと
自分とまるで同じようにも思える

根なし草の泊り船よ
同じ境遇の友が 私にもいるのだ
ひとりではないのだなあ・・・

とこんな感じだろうか
それにしても悲しい歌だが
きっと歌だからなのだ きっと



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