村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

松籟庵様 神無月の茶事

2013-10-13 23:22:18 | 茶事 茶会 
待合の掛物は富田渓山の指月布袋
本席は 
金沢大乗寺43世 無学愚禅老師筆 「月」の一字

1733-1829 江戸後期の曹洞宗の僧。
武蔵の人。通称は五州。俗姓は内野。
同国興長寺痴天について得度、のち長門功山寺大暁高釣に参じその法を嗣ぐ、
宝暦12年興長寺に住し、寛政元年加賀大乗寺に入る。
『大乗愚禅和尚語録』『愚禅和尚行状記』などがある。
文政12年(1829)寂。《コトバンクより》

挨拶が終わると
すぐお膳が出る
村瀬治兵衛造の黒根来の膳に
向付は川喜多半泥子の唐津写
ひらまさの昆布〆が美味
煮物椀 焼物と常のように運ばれてくるが
とどく先から食べるは食べる
面白い位 パクパク 食べる 
美味なる故か
だれもが完食である 

菓子は虎屋の黒いきんとんで 
銘は 大徳寺 
恐れ入り有り難く頂戴する


五行棚が据えられ 土風炉に宗旦好みの口四方尾垂釜がかかる 
釜師は道也 実に可愛らしい

水指は御本
村瀬治兵衛の薬器に
茶碗は犬山の雲錦茶碗である



写真は鉈籠に 上臈ほととぎす 白の水引
鉈籠には鉈を研ぐ砥石が付いている
実際の鉈籠なのだろうかと思うと
奥山に入り込んだかのような 気分を誘う
やがて月が昇り それを指さす布袋様が登場すれば
晩秋の茶はなおも清らかに味わい深い
あまりの異常気象に 秋を待ちあぐねたが
今日の茶室の中に満ち満ちていた



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