村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

花の林

2012-12-21 23:36:38 | お勉強
伊勢物語 六七段 花の林

昔 男 逍遥しに 思ふどち かいつらねて
和泉の国へ如月ばかりに行きけり
河内の国 生駒の山を見れば 
曇りみ 晴み 立ちいる雲やまず
朝アシタより曇りて 昼晴れたり 
雪 いと白う木の末に降りたり
それを見て かの行く人の中に 唯ひとり詠みける
昨日今日 雲の立ちまひ隠ろふは 花の林を憂しとなりけり

 生駒山は曇ったり腫れたりをよく繰り返す
 それは花の林を憂しというので
 雲がすぐやってきて隠してしまうのだ と私めの解釈

たぶん花の林とは雪が木の枝に降りかかっていること
今日は寒いが
雪はまだ降らない


いつものように中華屋で待ち合わせ
今日は11時待ち合わせ3分前に着いたらまだ準備中
店の前で紫兎先生と一緒になり

またも待ち合わせはいつもの中華屋
まず生ビールにランチを二種類と春巻を頼む
とても安いのだが凄く美味しい
あとはゆっくり少しだけ伊勢物語を読む
読むまでには何か食べたり飲んだりお喋りをしたり
色々せねばならず時間は掛る
そこが何より楽しい伊勢の会
来年からは百人一首も一緒に勉強しようと
各自テーマを決めて発表することにした
会員は今後も増やさず三名のみ
楽しい時間はあっと過ぎる
来年を待とう


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佐野のわたり

2012-12-21 01:48:07 | 村雨庵 稽古 
写真の絵を見て浮かぶ和歌は何か
馬に乗り 袖をかざして雪を避けている

答えは
新古今和歌集 冬の藤原定家の和歌
駒とめて袖うちはらふ陰もなし佐野のわたりの雪の夕暮れ 

またこの歌は本歌取りの歌として有名だ
その本歌は万葉集
苦しくも降りくる雨か 三輪が崎佐野の渡りに家もあらなくに
(万葉集 巻三 長忌寸奧麻呂)

その事を 紫兎様に教えて頂いた

冬の雪景色も美しい風情に溢れているが
進む馬上の人は さぞ寒い事だろう

さあ 明日は冬至
寒さに負けぬよう しっかりせねば




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