村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

雨の目黒 想望庵歳暮の茶事

2012-12-30 23:06:33 | 茶事 茶会 
いよいよ 晦日
明日は 大晦日
毎年の最後の茶なるは想望庵さまの茶事

本気で雨が降っている
待合では蕎麦猪口にて甘酒を頂く
蕎麦猪口は唐津の作家 岡崎ボブの三島
待合の掛物は坂正巨の画賛
行燈の絵が今日の日に相応しい



外は雨 露地には出ず廊下を通り茶室へ入る
床は「想望」 永平寺の丹羽廉芳筆
この軸から僧侶の叔父上が名付けられたとか 
想望とは 訪れを心待ちにしていると言う事か
羨ましい庵名だ

炭のあと 本懐石
菓子は虎屋の「立」とか
後座の花はキササゲに白椿 花入は竹一重切
木守写しの赤楽にての濃茶は巳の昔 一保堂詰
続き薄茶での茶碗は大根の色絵 中村秋峰
雨音を聞きながらゆるゆると流れる時間
年末ならでこそ茶室に籠りいるも有難い 
想望庵さまへは お支度さぞと感謝しつつも
またまた来年もと 今からお願いした
時間は夜の9時頃 ようよう雨は止む 
帰りの目黒銀座は人影も少なく
濡れたるアスファルトの道路は艶やかに光る
今こそ 来る年の平穏無事を祈ろう・・・




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