村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

くれないにほふ桃の花

2012-02-28 22:01:18 | 紫廼茶話会
紫兎庵様では
一刀彫の雛段が飾られている
濃茶の点前も糸巻棚で
薄茶も久振りに点前した
でも膝が痛くやっと だ
精進がたりない のだ

そういえば先日
放送大学のラジオの特別講義で
梅原猛先生の講義を聞いた
再放送らしいが題は
・・・仏教道徳が伝えるもの・・・
「十善戒」の教えと「六波羅蜜」の教え
十善戒とは
十の悪い事をしないこと
六波羅蜜とは、
仏様の境涯に到るための六つの修行のこと
布施フセ・持戒ジカイ・忍辱ニンニク・精進ショウジン・禅定ゼンジョウ・智慧チエ

その六のうちに「精進」がある
精進とは実はよく解らなかったのだが
どうも他の五つを実践することらしい

そんな事は とてもとても 私めには出来ない
簡単に精進など言えぬ ものだ
知らなかったことにしよう

若い頃 ある先生は茶をすること、茶の点前をすること
茶事や茶会をする その事が
即ち悟りの世界へと向っている
茶人が茶をするのは
禅僧が座禅をしているのと同じだ と習った
私めは こちら 
先生のおっしゃることは素直に受け入れよう と私は思う


写真は今日の稽古のお菓子
上用饅頭
赤とみどりの色付けがあり
右の上に茶色の三角の焼き印 
左の上に金箔もひとつ乗っている
銘は「雛祭り」だそう
そう見れば・・・みえるような
菓子器は朝日焼きの宇治橋の図

すれ違った人の買物籠に
花屋で買ったらしい桃の花が入っていた
もうすぐ三月 雛祭りは近い


春の苑ソノ
紅クレナイにほふ桃の花
下照る道に
出でたつ少女オトメ   万葉集 巻19・4139


紫兎様が さらっと口ずさむ・・・




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