村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

清秀庵新席披き

2009-12-19 23:42:20 | 茶事 茶会 
とき 21年12月19日
朝11時席入
ところ 清秀庵
ご正客  紫兎庵様
ご連客  松風庵様
詰には私め 村雨庵
 三名である

暮れには毎年よんでくれる清秀庵氏ではあるが
今年は新居にての茶事
その楽しみも加わる
去年までは京間二畳のにじり口もある茶席
そこに入ると 
まさに閉ざされた茶室
狭い空間に居る主客の関係の
その心地よさを十分味わえるものであったが
今度はいかにと
思うが

マンションの和室であった場所に
舞台を作るように高くして
その部分を茶室にした
炉壇が入るように高さがある
京畳が入りその下は収納になっている
ベランダを露地にして 
ちょうど
にじり口から入るようにその舞台に上がる
床には 宗中の白紙画賛
向切の炉に 
茄子の釻付が目出度い大振の釜が掛っている
炉縁は延暦寺の講堂の古材とか

出来たての小間の茶室
この茶室で初めての茶事 
初めての客であるそうな
まずは おめでとう



待合 
 床  慶溢萬齢  橋本凝胤作
 汲み出し碗  小峠丹山

本席 小堀宗中 白紙画賛
  年の暮によめる
  露は霜あられは雪となりまさるとしの暮れにもまたなりにけり

釜  古天明網代文写し 増山ケイ鉄
炉縁 延暦寺講堂古材
香合 鳥居 宮島焼
香  黒方 清秀庵製

水指 小森松庵作 信楽
茶入 瀬戸
茶碗 黒楽 中村壮明
茶杓 大徳寺 藤井誡堂 銘 無事
棗  前端春斎作 菊桐蒔絵
薄茶碗 乾山写 色絵松の絵  宮川香山造
替茶碗 十牛図 通次阿山
建水  曲

菓子器 四代豊楽 木具写し
菓子  飛翔  ふくや製

干菓子器 治兵衛作
干菓子 亀屋万年堂


懐石は本人 心尽くしのそば点心
まずは一献
村瀬冶兵衛の盆に かやくご飯と鴨汁とそばがのっている
鴨汁は焼きネギが入り
そばをつけて食べるのだが
いつもながら
良い味だ
次はこれまた恒例の
野菜の煮しめが出て 
香のものが出る
これがまた 美味しい
綱島の福們フクモトから糠みその床をもらって
毎日毎日かき回し 
おいしい糠みそを作っているとのこと
美味しいわけだ
一人でなにもかもは 中々できないぞ 私めにはできない な 屹度


コメント
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