新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

マリン・オルソップ 指揮 ウィーン放送交響楽団 with 角野隼斗

2024年09月12日 | 音楽
9月7日~9月19日の18日間に8会場を駆け抜けるウィーン放送交響楽団のハードな日程。指揮は首席指揮者のオルソップさん、ピアノソロは角野隼斗さん。台風シーズンのツアーを無事乗りきってほしいと思います。

ショパンコンクール直後、指揮者オルソップさんと角野さんのコンサートがありCDも発売されました。それ以来お二人は国内外で共演し、今回のウィーン放送交響楽団の来日では、指揮者が「ピアノは角野さんに」と熱望されたとか。

過日、ロンドン交響楽団とユジャ・ワン公演のメールが入りましたが、2万円を越すとは高すぎ・・・、パス。
しかしテレビのワルトビューネ・コンサートでユジャ・ワンの演奏を聴いたら、ぜひ生で聴きたいと強い欲望が!
チケットサイトに行くと、すでに完売していました。聴く機会が少ないと思うコンサートには思いきりが必要でした。

そういう意味で、ウィーン放送交響楽団とオルソップさん、角野さんのコンサートはとても満足のいくものになりました。

はじめて聴く、モンゴメリー:ストラム。ビオラのピチカートで始まった音は琴の音みたい。道長が庭を眺めている物静かな場面をイメージしてしまいましたが、斬新な現代音楽でした。

角野さんとモーツァルト?と思いましたが、カデンツァの部分が角野さんのオリジナルのようでした。ピアノは一音一音がクリアで音の粒がしっかりしていて、モーツァルトの美しいメロディにぴったり。ただヴィルトゥオーゾの発揮はなし。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
変奏曲が続いているから今第4楽章だなと思うほどの長丁場。演奏者も全開、聴衆も息をのんで聴き入りました。交響曲は力になります。

アンコールがよかった!
⚫角野: 華麗なる大円舞曲
⚫交響楽団: アイゼンドレ「アツィンヘイラ」は面白い曲作りでした。
⚫交響楽団: シュトラウス2世「シャンパン・ポルカ」は、ポンと音がしてピンポン様のものが客席に飛んで笑いが起こり、ニューイヤーコンサートを思い出しました。陽気で楽しいウィーンっ子の雰囲気です。

かなりハードな指揮でしたが、オルソップさんはタフでした。
角野さんも楽団が後ろに控えると、ソロの自由な雰囲気と変わって、たたずまいも世界のピアニストという雰囲気でした。
35℃の昼間も、夜の9時を過ぎればすっかり秋の気配でした。






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