新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

吉村作治の早大エジプト発掘40年展

2006年08月04日 | 美術館&博物館

Egypt 吉村作治氏率いる早大古代エジプト調査隊の40年の努力と根気の集大成が、今、福岡市博物館で開催されています。

この調査隊の素晴らしいところは、発掘品はすべてエジプト国内にとどめおき、保存・研究を行う方途を確立させたことです。物に執着しない、いかにも研究を楽しむ氏の人柄がよくでていると思います。

今回は、エジプト政府の早大調査隊に対する信頼により、特別に借り受けて公開されたものとか。

Egypt22005年1月5日に、早大調査隊がダハシュール北遺跡で発見した「セヌウのミイラマスク」は圧巻です。洗練されたデザインと色彩はとても3800年前のものとは思えません。未盗掘の完全な形で発見された事例としては、最古級だそうです。映像でその発掘の解説があり、その瞬間の感動をともに味わうことができます。福岡で世界初公開。ほかに初公開品だけでも、ツタンカーメン王と王妃の指輪、ウジャトの指輪など30点ほどあるとか。

調査隊が使うテントや、調査のためのハイテクの機器も展示され、現地での調査がイメージでき興味深く見ることができます。

0805yosimura_008 ちょうどトークショーにぶつかり、例の超辛口の軽快なトークが面白くて本を買ったら、サインつきでした。タイトルは『ミイラ発見!! 私のエジプト発掘物語』です。

 

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7 コメント

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chaguままサマ~いち早くまたまた教養を深められま... (Toshiko.)
2006-08-05 19:36:38
この「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」は全国を巡回するそうですが、こちらでは京都迄行かねばならないようです。

奇しくも、1965年に福岡で開催された「ツタンカーメン展」は、ちょうど主人の転勤でそちらに居たときでしたので、随分並んでみましたが、今でもあの‘黄金のマク’は脳裏に焼きついています。懐かしく思い出しました。

京都は「「えき」美術館だそうですが、涼しくなった頃なので出来れば行ってこようかな~それにつけても福岡っていいところですねぇ。
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Toshikoさま、こんばんは! (chaguママ)
2006-08-05 23:44:18
教養を深めるのではなく、ただ好奇心が強いだけなのです。
テレビで美しい青いマスクがしばしば流され、是非見ておかなくてはと思い・・・。
「ツタンカーメン展」は私も行きました!随分昔に同じ「時」を共有していたのが嬉しいですね。
美しいマスクに似合わない顎の下の長い付け髭(?)が気になりました。まだ若かったんですね~。
「えき美術館」情報はさすがに早いです
ね。
「鑑賞順路」が「発見場所」ごとに分けられているので大変分かりやすいですよ。
早稲田隊の暑い息吹が感じられます。
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やっぱ古代エジプトは神秘な魅力のかたまりですね... (Ishinottie)
2006-08-14 21:05:45
医学の基礎は古代エジプト人が作り、
作ることになったきっかけとなったのはミイラ作りにあったそうです。
古代エジプト人て偉大だったんですね!
(ため息)
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ご無沙汰しております。古代エジプト、ピラミッド... (おとよん)
2006-08-17 14:36:46
ご無沙汰しております。古代エジプト、ピラミッドの中や地下の発掘にはやはりロマンがありますね。お宝よりも発掘されたミイラや様々な道具類などから古代の人々の生活を頭の中で思い描くのが好きです。この展示会は関東ではないのかなぁ?
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Chaguママさん、こんにちはー!!うゎー!!著者の... (マーフィー)
2006-08-18 10:23:20
Chaguママさん、こんにちはー!!うゎー!!著者の方と実際に会えて、署名入りの本を購入されたのですか。それにしても、40年の調査の集大成ですか…。多分40年ちょっと前、ツタンカーメン王の発掘品の展示が東京でありまして、そのとき友人が「見たあとなんだか悲しくなった」と言っていたのが忘れられなくて。このごろ、時の経つのが早いことに、寂寥感を感じている矢先、このように古代のものを見ると、いろいろな思いにますます複雑な気持ちになります。
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おとよんさん、ホントにお久しぶりです。 (chaguママ)
2006-08-20 00:24:35
この10日間家の中に取り込みがありましてブログもフリーズしたままでした。やっと落ち着きつつあるところです。
コメント有難うございます。
「エジプト」は、特に男性陣に人気がある気がします。
大地を掘ってそこから何千年も前の文物が出てくる・・・。やはりロマンがありますよね。
その頃日本はまだよちよち歩きですものね。文明の不思議を感じます。
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マーフィーさん、こんばんは! (chaguママ)
2006-08-20 00:39:53
このところ取り込みがありまして、ご無沙汰しています。
やっと時間ができました。

「ツタンカーメン展」のキーワードが共通項になるとは、嬉しいやら、寂しいやら・・・?!
あの時はマスコミも大騒ぎで、長い行列で随分待たされました。

「待つ」といえば、7,8年前だったかしら、「東京芸大美術館」が上野にオープンしたとき、12月の寒さの中に2時間半も並びました。こうなることは分かっていたのでちゃんと本を持っていきましたよ。
東京の美術館は、ちょっと大きい展覧会だと並ぶことが相場のようです。

「行列のできる○○○」は、食べ物屋さんばかりでなく、何にでもあるようです。
日本人は根気強いのか、好奇心が強いのか、並ぶ本人でさえ分かりません。。
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