新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

反田恭平 & ロシア・ナショナル管弦楽団

2018年06月20日 | 音楽

今朝、半分まどろみながら夕べのことは夢?・・・ではないよね・・・と瞬間的に記憶をたぐり寄せました。今でも大迫選手のあのヘディングの瞬間が夢のようです。守りもうまかった!最後までエネルギーを切らすことなく、ひたすら勝ちにいった日本チームに胸を熱くしました。前日の大阪北部地震に打ちのめされていたときだけに、前向きなニュースは日本を元気づけてくれました。

今日は5か月前にチケットをとっていたコンサートの日です。反田恭平の名前はよく聞いていたものの、tomokoさんのグログを見て一撃、「ららら♪クラシック」の出演を見てもう一撃。そんな矢先に、このコンサートの情報が入ったのでした。かろうじて指の見える席が取れました。


ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団と反田恭平の共演です。2014年にチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学して以来数々の国際賞を獲得、’17年日本でのオーケストラとのツアー12公演、リサイタル・ツアーを行い、『クラシック界に突如現れた驚異の大型新人 日々進化し続ける情熱的演奏』と話題騒然です。

★チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
反田氏のピアノはもう衝撃的でした。少し前に同じ曲をコンサートで聴いていましたが、まさに若き天才ピアニストという感じでした。爆発的な熱情と圧倒的な技巧に、佐渡裕も指揮をしながら涙し、反田氏も弾きながら泣いてしまったというエピソードも聞いたことがあります。
鍵盤を走る指がよく見える席で、フォルティッシモもピアニッシモも、あるときは鍵盤に挑むように、ある時は消え入るような優しさで・・・と、ほとばしるパッションに酔いしれました。機会があったら、また絶対に聴きに行きます。

★グラズノフ : 組曲「中世より」 Op.79 より前奏曲  
初めて耳にする音楽でしたが、ロシアの大地から湧き上がるような力強さと陰鬱さ・・・、中盤には甘く切ないメロディに変わります。80人ほどのオーケストらにぴったりの曲でした。

★チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66 (プレトニョフ編)
たぶん間奏曲だったと思いますが、ヴァイオリンのソロ演奏が入り、その素晴らしさに心を奪われました。演奏者は痩躯の白髪の素敵な男性で若くはありません。人間的なアカをすべて落としたような透明感のある音に心洗われる感じがしました。

   

チャイコフスキーの曲はかなり長く、指揮者も演奏者もクタクタのはずです。それでも止まない拍手に何度かステージを出たり入ったり。アンコールに答えてもらった曲は聴衆の満足いくもので、最後まで盛り上がりました。
第一部 反田恭平 シューマン/リスト編 : 献呈
第二部 チャイコフスキー : 「眠りの森の美女」よりアダージョ

コンサートの始まる前も、休息時間も、終わってからもCD販売のテーブルは長蛇の列。売り切れも出て目指すものは買えませんでしたが、とてもいい夜になりました。

★反田恭平ピアノ・リサイタル 全国ツアー2018~2019 も始まります。

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