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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

《荒木村重》と《岩佐又兵衛》福岡市美術館

2014年05月15日 | 福岡市美術館

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茶色く枯れてしまった茎が陽光を浴び始めると再び大輪の花を付け始めました。今年も、クレマチスは期待を裏切らずに咲きました。

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また大河ドラマ「軍師官兵衛」からの余話。

織田信長は摂津・有岡城主荒木村重の力量を高く評価しながらも、村重に向ける言動は厳しさを増していき、次第に齟齬が生じてついに村重は謀反を企てます。そんな村重の傍らにはいつも絶世の美女と言われる「だし」が付き従い、その腕の中には生まれたばかりのかわいい赤ちゃんが・・・。
1年後に有岡城は信長に落とされてしまいます。村重は落ち延びますがほとんどが信長に惨殺されてしまいました。しかしその赤ちゃんは乳母に抱かれて逃げ延び本願寺にかくまわれていたのです。

その赤ちゃんこそが長じて天才絵師・岩佐又兵衛に成長していたのです。私がそれを知ったのはつい先ごろ。福岡市美術館で開催中の「岩佐又兵衛 36×2 で2組の「三十六歌仙絵」を見てからのことでした。

同じ時期に活躍した俵屋宗達を太陽とするなら、又兵衛は月に例えられていたほどの絵師です。又兵衛の名前は知っていましたが、村重とのつながり部分は司馬氏、火坂氏、葉室氏の本にも出ていなかったような・・・。だから、今ここで、大河ドラマのクライマックスで荒木村重と交錯したところに、私はとても興奮気味なのです

三十六歌仙すべてが揃って現存しているのは全国で3組だけとか。そのうちの2組が福岡市美術館に収蔵され、今展示されているのです。
1組目(旧上野本)はこの美術館所蔵品。2組目は若宮八幡宮(福岡県若宮市)伝来のものが福岡市美術館に寄託されたもの。なんというラッキーな巡り合わせでしょう!。
36歌仙の歌は教科書に出てくる馴染のあるもの、人物も一人一人特徴を掴んで描いてあります。72枚の何ともまあ贅沢な歌仙絵との出会いでした。

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