福岡市美術館で「第66回創元展」と「南方録と茶の心」を見てきました。妹と久しぶりの鑑賞です。
創元展には、全国からの選抜作品と北部九州在住作家の大型の作品が220点あまり展示されていました。妹の知人の方も出展されていて、地元だけに知人縁戚の入場者でにぎわっていました。
ここで、なんとサプライズが!展覧会ではめったにないことですが、受付でくじ引きがあり水彩の色紙が当たってしまいました!およそ「当たり」には縁がなかっただけに、この幸運に感謝しています。写真が創元会会員松尾正勝氏のポルトガルの海岸を描いた水彩の色紙です。
★「南方録と茶の心」
『南方録』は千利休の茶法を門人の南坊宗啓が編纂したもので、茶書の中でもひじょうに貴重な書と位置づけられています。利休が亡くなり100年間その存在が知られていませんでした。17世紀末になって、福岡藩士の立花実山がその存在を知り、7冊の本として筆写しました。実山の写本を弟の寧拙がもう一度筆写して、2種類の『南方録』が今回同時公開されました。茶道にかかわる妹は知っていましたが、私は初耳。茶の湯の世界にとって、こんな重大な発見を福岡の武士がしていたということが私の大きな驚きでした。
実山は、詩、和歌、書画、学問にも優れ、多くの作品が展示されていました。まさに福岡の江戸文化を垣間見る思いでした。
お昼は、京料理のお店でみやびなお膳をいただきました。ここでもゲット商品が!インターネット検索でクーポン券を持っていったので、なんと1500円のちりめん山椒をプレゼントしていただきました。2人ともそれぞれお土産を手になんともラッキーが重なった一日でした。