午後7時過ぎですが、まだ太陽が燦々と輝いています。今日で二日目ですが、青空が出てきて夜に期待ができる空模様になってきています。明日の予報は概ね晴れです。今は、ワカパパ村から40分ほど北へ戻ったTurangiのモーテルにいます。今日の宿は$120ほどですが、オーナーがとても気さくで楽しい人です。ここには驚くことに温泉があります。
入ってから気がついたのですが、何と、天然の温泉が地下から湧き出しているのです。その証拠に施設内に温泉の井戸が設置されており、パイプを触ると熱くて火傷しそうでした。聞いた話では、源泉が74度あるそうで、水を加えないで冷やすのに水のパイプを巻きつけて温度を下げて供給しているそうです。泉質はアルカリ泉だそうで、近くで硫黄泉が出ているので、硫黄泉かと思ったらアルカリでした。入ってみましたが、3つのお風呂のうち一つだけ入りましたが、45度くらいありそうで熱くて直ぐに入れませんでした。入るときは当然ですが、水着を着用して入りましょう。とは言いますが、私は誰も居なかったので日本スタイルで入らせてもらいました。他にもプールがあるのですが、そこも39度くらいあるので、プールというよりお風呂です。お風呂好きの人はぜひ泊まってみてください。
モーテルの部屋は4部屋ある大きなスタディオルームです。3つのベッドがあるので、家族連れでも十分です。日本と違って一部屋で値段が決まっているので、一人でも4人でも基本は同じです。部屋もとても綺麗です。室内は土足ですが、私は裸足で歩き回っています。
バスルームも清潔で綺麗です。日本のホテルのユニットバスとは違って、広くて家族が一度に入れるサイズです。とは言ってもシャワールームには一人か二人です。
バルコニーがあるので、ここでのんびり読書などしていてもいいでしょう。家族がそれぞれの楽しみ方をできるのがニュージーランド流です。日本のリゾートホテルに慣れている方は、逆に利用方法で戸惑うでしょう。
一人で撮影にワカパパ村に来たら、ぜひキャンプ場に泊まってください。車中泊もOKです。車があるのにキャンプ場を利用するのはもったいないと思われるかもしれませんが、食事や風呂トイレの事などを考えると、比較的安価で設備の良いキャンプ場を上手に利用するのがニュージーランドでの撮影滞在スタイルです。
山歩きやトランピング、ウォーキングをするならワカパパ村のiサイトを利用しましょう。このiサイトは、DOC(NZの環境維持保護団体)の活動ベースにもなっており、無茶な登山やトランピングを防ぐ目的でも必要な情報提供と安全に関する注意喚起を世界から来るトランパーに伝えています。日本にもこういった施設は作った方がいいと以前から思っていますが、観光客がお金を落としてくれる事のみに熱心でそこまで面倒な事は考えてくれないようです。ただし全てではありませんが。世界自然遺産の登録も同様で日本は自然を観光にする上での政策で完全に後進国になっています。
受付では色々な楽しみ方の相談に乗ってくれますが、当然ながら全て英語でのやりとりが必要です。自信の無い人はポケトークに頼りましょう。私も恥ずかしながら1台買いましたが、一度アメリカへ持って行って使ってみましたが、あまり必要とはしませんでした。ニュージーランドの英語はアクセントが強くて米語を学んだ私達では理解に苦しみます。
ワカパパ村のキャンプ場は、村のセンターにあるので直ぐに分かります。受付で滞在タイプを選んでお金を支払い場所を指定してもらいます。自分で使いたいサイトがあったらそれを伝えて可能かどうか聞いてみればいいでしょう。
中には最低限度必要な食材などは置いていますが高めです。キャンプの場合は、Turangiのスーパーで買い物をしてから滞在すれば安心です。
中にはキッチンがあり、ナイフなどの道具も置いてある所がありますが、ナイフはお世辞にも切れるとは言えません。自分が使っているマイナイフを持ってくればニュージーランドの食材を贅沢に使って美味しい食事を作れます。自分で作って食べるという旅のスタイルはまさにニュージーランドならではです。私は調理が特技の一つなので、ここではやりたい放題です。ただいくら美味しい食事を作っても一人で食べてもあまり美味しく感じないのが辛い所です。家族と一緒に来たいのですが、猫の世話や色々な障壁があって連れてこれません。家族で星の撮影も兼ねて来られる方はぜひこんな時に家族サービスをしてあげてください。モーテルにはキッチンがあるので自由に使えます。
ワカパパのキャンプ場で見つけた不思議なデコカーですが、使っていたカップルに聞いたらレンタカーだそうです。それもキャンパーバンです。中で二人寝られるように改造されており、コンロなども装備してあります。これで一泊100ドルだそうです。彼らは1ヶ月かけて北島と南島を旅しているそうです。
偶然もう一台見つけたので撮りました。こちらは女性二人で借りているようです。このレンタカー会社の車は全てペイントしてあるようで、一台一台絵柄が違うみたいです。日本でもやったらウケるかもしれません。ただちょっと残念なのは、描いている絵が若干ラフな感じです。しかしそれもこの国ならではです。
今、午後8時ですが、ブログを書いているうちに徐々に晴れ間が広がってきて、今では空の9割くらいに晴れ間が広がってきました。これなら今晩の撮影は大丈夫そうです。先ほどまで台風みたいな風が吹いていましたが、今は静かになりました。風が強いと撮影も厳しくなるので、晴れていても撮れない事もこの国ではあります。
明日は、トンガリロクロッシングのシャトルを申し込みましたので、朝7時30分にはモーテル前でバスを待ってピックアップしてもらわないといけません。当初、宿のオーナーが6時にした方が良いとアドバイスしてくれたのですが、夜の撮影を考えると寝不足で丸一日トランピングをするのはあまりに厳しいので、それは回避しました。とは言っても午後10時を過ぎないと暗くならないので、先の事を考えると夜通し撮影となってしまうかもしれません。まぁ、それでも行きますが、途中で眠くなったら休みます。休むと言っても山中なので、そのまま寝てしまうと下山口でピックアップされずに遭難騒ぎになってしまうので、それもダメです。
ところでこの画像の意味が分からないかもしれませんが、この駐車場では4時間以上駐車できない、またオーバーナイトキャンプもダメという事です。日本ではおなじみの車中泊ですが、ニュージーランドでは特に国立公園内では禁止されている所があります。星の撮影で一晩中やっているような場合にはレンジャーが来た際に説明が出来ればお咎めは無いかもしれませんが、このマンガテポポの駐車場は全面禁止と考えた方が良さそうです。