おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

TurangiからTongariro Crossingへ

2020-02-19 15:10:52 | ニュージーランド


午後7時過ぎですが、まだ太陽が燦々と輝いています。今日で二日目ですが、青空が出てきて夜に期待ができる空模様になってきています。明日の予報は概ね晴れです。今は、ワカパパ村から40分ほど北へ戻ったTurangiのモーテルにいます。今日の宿は$120ほどですが、オーナーがとても気さくで楽しい人です。ここには驚くことに温泉があります。



入ってから気がついたのですが、何と、天然の温泉が地下から湧き出しているのです。その証拠に施設内に温泉の井戸が設置されており、パイプを触ると熱くて火傷しそうでした。聞いた話では、源泉が74度あるそうで、水を加えないで冷やすのに水のパイプを巻きつけて温度を下げて供給しているそうです。泉質はアルカリ泉だそうで、近くで硫黄泉が出ているので、硫黄泉かと思ったらアルカリでした。入ってみましたが、3つのお風呂のうち一つだけ入りましたが、45度くらいありそうで熱くて直ぐに入れませんでした。入るときは当然ですが、水着を着用して入りましょう。とは言いますが、私は誰も居なかったので日本スタイルで入らせてもらいました。他にもプールがあるのですが、そこも39度くらいあるので、プールというよりお風呂です。お風呂好きの人はぜひ泊まってみてください。



モーテルの部屋は4部屋ある大きなスタディオルームです。3つのベッドがあるので、家族連れでも十分です。日本と違って一部屋で値段が決まっているので、一人でも4人でも基本は同じです。部屋もとても綺麗です。室内は土足ですが、私は裸足で歩き回っています。



バスルームも清潔で綺麗です。日本のホテルのユニットバスとは違って、広くて家族が一度に入れるサイズです。とは言ってもシャワールームには一人か二人です。



バルコニーがあるので、ここでのんびり読書などしていてもいいでしょう。家族がそれぞれの楽しみ方をできるのがニュージーランド流です。日本のリゾートホテルに慣れている方は、逆に利用方法で戸惑うでしょう。



一人で撮影にワカパパ村に来たら、ぜひキャンプ場に泊まってください。車中泊もOKです。車があるのにキャンプ場を利用するのはもったいないと思われるかもしれませんが、食事や風呂トイレの事などを考えると、比較的安価で設備の良いキャンプ場を上手に利用するのがニュージーランドでの撮影滞在スタイルです。



山歩きやトランピング、ウォーキングをするならワカパパ村のiサイトを利用しましょう。このiサイトは、DOC(NZの環境維持保護団体)の活動ベースにもなっており、無茶な登山やトランピングを防ぐ目的でも必要な情報提供と安全に関する注意喚起を世界から来るトランパーに伝えています。日本にもこういった施設は作った方がいいと以前から思っていますが、観光客がお金を落としてくれる事のみに熱心でそこまで面倒な事は考えてくれないようです。ただし全てではありませんが。世界自然遺産の登録も同様で日本は自然を観光にする上での政策で完全に後進国になっています。



受付では色々な楽しみ方の相談に乗ってくれますが、当然ながら全て英語でのやりとりが必要です。自信の無い人はポケトークに頼りましょう。私も恥ずかしながら1台買いましたが、一度アメリカへ持って行って使ってみましたが、あまり必要とはしませんでした。ニュージーランドの英語はアクセントが強くて米語を学んだ私達では理解に苦しみます。



ワカパパ村のキャンプ場は、村のセンターにあるので直ぐに分かります。受付で滞在タイプを選んでお金を支払い場所を指定してもらいます。自分で使いたいサイトがあったらそれを伝えて可能かどうか聞いてみればいいでしょう。



中には最低限度必要な食材などは置いていますが高めです。キャンプの場合は、Turangiのスーパーで買い物をしてから滞在すれば安心です。



中にはキッチンがあり、ナイフなどの道具も置いてある所がありますが、ナイフはお世辞にも切れるとは言えません。自分が使っているマイナイフを持ってくればニュージーランドの食材を贅沢に使って美味しい食事を作れます。自分で作って食べるという旅のスタイルはまさにニュージーランドならではです。私は調理が特技の一つなので、ここではやりたい放題です。ただいくら美味しい食事を作っても一人で食べてもあまり美味しく感じないのが辛い所です。家族と一緒に来たいのですが、猫の世話や色々な障壁があって連れてこれません。家族で星の撮影も兼ねて来られる方はぜひこんな時に家族サービスをしてあげてください。モーテルにはキッチンがあるので自由に使えます。



ワカパパのキャンプ場で見つけた不思議なデコカーですが、使っていたカップルに聞いたらレンタカーだそうです。それもキャンパーバンです。中で二人寝られるように改造されており、コンロなども装備してあります。これで一泊100ドルだそうです。彼らは1ヶ月かけて北島と南島を旅しているそうです。



偶然もう一台見つけたので撮りました。こちらは女性二人で借りているようです。このレンタカー会社の車は全てペイントしてあるようで、一台一台絵柄が違うみたいです。日本でもやったらウケるかもしれません。ただちょっと残念なのは、描いている絵が若干ラフな感じです。しかしそれもこの国ならではです。



今、午後8時ですが、ブログを書いているうちに徐々に晴れ間が広がってきて、今では空の9割くらいに晴れ間が広がってきました。これなら今晩の撮影は大丈夫そうです。先ほどまで台風みたいな風が吹いていましたが、今は静かになりました。風が強いと撮影も厳しくなるので、晴れていても撮れない事もこの国ではあります。

明日は、トンガリロクロッシングのシャトルを申し込みましたので、朝7時30分にはモーテル前でバスを待ってピックアップしてもらわないといけません。当初、宿のオーナーが6時にした方が良いとアドバイスしてくれたのですが、夜の撮影を考えると寝不足で丸一日トランピングをするのはあまりに厳しいので、それは回避しました。とは言っても午後10時を過ぎないと暗くならないので、先の事を考えると夜通し撮影となってしまうかもしれません。まぁ、それでも行きますが、途中で眠くなったら休みます。休むと言っても山中なので、そのまま寝てしまうと下山口でピックアップされずに遭難騒ぎになってしまうので、それもダメです。

ところでこの画像の意味が分からないかもしれませんが、この駐車場では4時間以上駐車できない、またオーバーナイトキャンプもダメという事です。日本ではおなじみの車中泊ですが、ニュージーランドでは特に国立公園内では禁止されている所があります。星の撮影で一晩中やっているような場合にはレンジャーが来た際に説明が出来ればお咎めは無いかもしれませんが、このマンガテポポの駐車場は全面禁止と考えた方が良さそうです。

トンガリロ国立公園から

2020-02-18 16:49:11 | ニュージーランド


今日は、ニュージーランド北島中央部の高原地帯のトンガリロ国立公園に泊まっています。天気はご覧の感じです。まだ雨が降っていないだけマシですが、時折小雨が降ったり止んだりといった感じで全天曇り空です。画像の富士山みたいな山は「ナウルホエ山」です。綺麗な成層火山で富士山と同じ種類の火山です。

オークランド迄はいつものAir New Zealandを利用しましたが、何故か満席状態でした。搭乗者の7割くらいはマスク着用していた感じです。私も今回は仕方なくマスクをして搭乗しました。空港と電車、飛行機の移動が最もリスキーなので、安全策をとりました。万が一私が感染したら小海町が一気に有名になって大変な事になってしまいます。多分しばらくは観光客が寄り付かなくなるでしょう。感染者を出した病院やタクシーなどは、誰も利用しなくなるので大変迷惑だと思いますが、どこで誰が感染してもおかしくない現状なので、本当に気をつけないといけません。

Air New Zealandは、シンガポール航空ほど快適とは言えませんが、CAは結構頑張って働いている感じです。以前はコーヒーを頼んでも2度も忘れられて、自分たちはお茶を飲んでお喋りに夢中になっていましたが、今はそんな感じは全くなく、忙しく常に仕事をしていました。コーヒーなどは直接CAに頼むのではなく、LCDシステムから好きなものを常時オーダーできます。しかし機内サービスは、やはりニュージーランド人らしさが全面に出ています。



トンガリロではこの画像に写っているお城のようなホテルに泊まっていますが、お世辞にもハイクラスホテルとは言い難い感じです。強いて言えば”田舎の4つ星ホテル”という感じです。値段も建物も一流かもしれませんが、食事は高くて味は大雑把で日本のハイクラスホテルで同じ料理を出したらクレームの嵐だと思います。トンガリロには何度も来ていますが、実は初めて泊まりました。しかし二度と泊まる事は無いでしょう。一度で十分堪能しました。結構なお値段ですが、カリフォルニアで泊まるホテルと比較するとまだ安い方ですが、ニュージーランドでは高い方です。新婚旅行や家族連れなら雰囲気を楽しめるので良いかもしれないです。

このワカパパ村をベースにして撮影をしようと考えていましたが、考え直して「Turangi」というここから30分くらいの町をベースにしようと考えています。そこをベースにすれば、トンガリロの西側と東側の両方にアクセスしやすく、食事するにも安く食べられるところがいくつかあり、スーパーも近いので便利です。以前にもここをベースにした事があります。ここで22日頃まで滞在してから次は西海岸のタラナキ地方へ移動して撮影を継続します。



天気予報では19-20日頃から晴れてくれるようなので、そこで集中的に撮影をします。この天候だと一晩しか晴れてくれないかもしれないので、失敗せずにしっかり撮影をしようと考えています。日中は時間があるので、トンガリロクロッシングへ行こうと考えています。予定ではマンガテポポ駐車場からエメラルドレイクを往復して同じところへ戻ってくる予定でしたが、ホテルスタッフに聞いた話では4時間しか駐車ができないようになっているので、トンガリロを歩くには必然的にシャトルバスを利用しないといけないそうで、当初の予定はこれで吹き飛んでしまいました。予定通りなら明日朝から行こうと準備していましたが、予定を練り直そうと思っています。

またしばらくお休みさせていただきます

2020-02-15 18:18:44 | ブログ


ポラリエU関連の発送が全て終わりましたので、今日からようやくニュージーランドへの荷物のパッキングを始めました。

これが持っていく全機材ですが、カメラ3+1台、レンズ8本、ポラリエU+PCBU-EQ、Vixen FL55SS鏡筒などですが、今回は初めてニュージーランドへ双眼鏡を2台持って行きます。総重量が26kgほどありますが、二つに分けて持って行きます。Air NewZealandは23kgの受託手荷物と7kgの機内持ち込みが出来るので、余裕で行けます。しかし帰りに荷物が増える事もあるので、8000円x往復分を支払って23kgを追加しています。単なる星景写真用の機材だけなら30kgで余裕だと思いますが、望遠鏡なども入るとそれでは直ぐに足りなくなります。今は昔ほど重量規制は厳しくないので数キロくらいは許容してくれますが、それも係員次第です。1kgでもダメな人はダメですし、3kgオーバーでもOKの人もいます。私の場合は、アメリカへ行く際もそうですが、重量規制に引っかかった場合のリカバリーも考えてパッキングをしています。
赤道儀と大きめな写真鏡筒を持って行くような人なら53kgでも足りないかもしれないので、さらに追加で荷物を増やすようにした方がいいでしょう。ただ問題は、それを一人で持っていくような場合には、空港からの往復移動で相当苦労します。私も10年前くらいに40cmのドブソニアンを持っていった事がありますが、この時は80kg近い荷物を一人で持って行きました。しかしもう二度としたくないです。



FUJINONの「テクノスタビ TS-X 1440」と「TS16x28」の2台です。この2台はいずれも防振双眼鏡です。14倍と16倍ですが、完全な手持ちではまず扱いきれない倍率ですが、防振装置が付いているので手持ちで使えます。これまでもCanonやKenkoの防振双眼鏡を見ていますが、このテクノスタビのTS-X 1440を初めて使った時の感想は驚くほど安定しており、星を見た時にも静止した状態に近いイメージだったので驚きました。



テクノスタビは、富士フイルムから去年の11月に発売となったのですが、天文ファンにはまだまだ認知度が低いそうで、ましてや星の観察に使っている方は少ないようです。通常、天体観察用の双眼鏡は6-8倍くらいを推奨していますが、10倍以上になると三脚に固定して使わないとブレブレで酔っ払ってしまいます。しかし防振機能がある事でそれが防げて且つ夜空を自由に楽しめるのでお金に余裕がある方は一台持っていてもいいでしょう。

今回持っていく2台のテクノスタビは、富士フイルムさんからお借りしたもので、南半球の極上の星空でそれがどう活かされるのか使ってみて欲しいとの事でお借りしました。これまでもニュージーランドへ双眼鏡を持っていった事は何度かありますが、低倍率のもので、それほど役立ったようには覚えておりません。しかし今回はその倍率が14倍と16倍で実視界4度なので、エータカリーナ星雲やオメガ星団、大小マゼラン雲などの迫力ある姿を見れそうです。しかも防振機能により空に向けても安定した状態で観察できるので、今から楽しみにしています。現地で実際に使ってみてリポートしたいと思っています。



三脚は、2本だけでいずれもカーボン三脚です。大きいのはGITZOの4552TSで上のはベルボンのウルトレックUTC-63です。最近はこの2本をセットでいつも海外へ持っていってます。できればUTC-63を2本にしたいのですが、ポラリエU+PCBU-EQにFL55SSを乗せて使う際には安定感が良くないので、GITZO 4型カーボンを使います。微動雲台は、いつもの「TK-ALZM Jr」です。小さいですが、剛性も高く5kgくらいの機材を乗せてもビクともしません。本来は、PCBU-EQと鏡筒の間に入れて構図調整に使う為に作ったのですが、極軸調整用に小さくて頑丈なので最近はそうして使っています。



今回は初めて南半球でFL55SSとポラリエUを使ってみます。先月のアメリカでも3分露出をしっかり成功できたので、今回もこのセットで南天の天体を狙ってみます。多分ポラリエUとFL55SSの組み合わせでニュージーランドで使うのは初めてでしょう。現地からまたリポートしますが、天気が心配です。今のところ最悪な結果にはならないと考えていますが、現地に行ってみないと何とも言えません。7泊できるので、2晩くらいは晴れて欲しいところです。

という事で先月に引き続きまたしばらくお休みさせていただきますが、ご容赦願えればと思います。自分で作った機材は自分で使って検証する事が必要ですし、今後も色々な機材や部品を作る上で自らが経験しないと生まれないアイディアもあります。これまで作ってきた多くの部品もそういった経験から生まれた物が多いので、費用はかかりますが、自分には必要であると考えて積極的に外へ出ています。

お休みの最中でも現地ではメールなどは見れますので、お問い合わせやお困りごとなどありましたらご遠慮なくお知らせください。唯一発送だけはできません。

Newポラリエ雲台ベースを発送しました

2020-02-14 18:36:42 | ブログ


先日まで泊まりがけで隣県の天文施設を見に行ってました。色々と頼まれごとがあって、その打ち合わせに出かけていました。この望遠鏡はGOTOのアストロカーに乗っている20cmのクーデ式観察用望遠鏡です。作られてから20年は経っているので見え味も今ひとつだそうです。クーデ式の良いところは、覗くところが常に同じで変わらない事から一般の観察用には適しています。肝心な光学性能については、ベストでは無いかもしれませんが、あくまで観察用望遠鏡ですので、利用者が理解した上で使う必要があるでしょう。

五島テレスコープさんから記事についてのご指摘がありましたので、そのまま担当者からの文面を添付します。”マクカセ”というのは誤りだそうです。お詫びして訂正させていただきます。私が担当者から聞いたお話は、一般参加者からの感想があまり良く見えないという事でしたが、天文ファンなどと違って一般の観察者は見たままを素直に言葉に表すので、本当にそう見えて感じたままを言われているのかもしれませんので、その感想については否定できません。ただその時のシーイングなどの状態も考えて判断する必要があるので、それが正しいとも一概に言えないのも事実です。

クーデ式のため2枚ミラーを入れて光路を曲げていますので、純粋な
アポ屈折や望遠鏡愛好家が評価するレベルにはないかも知れませんが、押さえ
るところは押さえていて、口径相応の性能は出ていると思います。

またアストロカーの場合、据付型と違ってアウトリガーで固定しても振動面
や観望環境では及ばない部分もあるかと思います。それよりも据付型望遠鏡
を出前するというコンセプトが売りです。



今日でポラリエU関連の発送がほぼ終わりましたので、明日からニュージーランドへ行く為の準備をします。現地の天候は良くなさそうですが、直前で好転してくれることを願っております。今回はオークランドへ入って北島オンリーで撮影してきます。天文ファンがまず行かない北島ですが、特に中央高原のトンガリロ国立公園は標高1000メートルを超えるハイカントリー地帯ですので、晴れればテカポ以上の星空を見られます。また周辺は天候も安定しており、ニュージーランドでは最も早く世界自然遺産に登録された国立公園です。30年前に初めてニュージーランドを訪れた際に「星空で影ができる」のを初めて体験したのがこの場所です。ちなみに次に体験したのは、それから数年後の南島のマウントクック国立公園のタズマン氷河の中流で登山の最中でした。

また成田空港へ行くのですが、コロナウィルスがやや心配です。前回のアメリカの時より感染者が異常に拡大しているので、今回はマスク着用で行きます。しかし特に心配なのは空港内より新幹線です。軽井沢から中国系旅行者が沢山乗ってくるかもしれないので、それが一番リスクがありそうです。今のところニュージーランドでは日本人の入国禁止措置はとられていませんが、今後の感染拡大によっては、中国の次に感染者が多い日本に白羽の矢が立つかもしれません。

今日、CP+からメールが来ていましたが、ついにCP+も開催中止となってしまいました。当初ニュージーランドから戻って来た翌日に1日だけ見に行こうとも考えましたが、コロナウィルスの感染が拡大した今では国内では最も危険な場所と言えるかもしれないので、近づかないのが得策と考えていました。多分国際空港より人との間隔が近いので危険かもしれません。そう考えていたら中止になりました。万が一CP+で感染者が出ると大変な事になっていたでしょう。

しかしマスコミは、盛んにコロナウィルスの感染が危険だと放映していますが、万が一感染した場合の治療法やその後どのように処置して改善されるのか一切語られていません。放送内容だけを見ていると、「感染=死」みたいな感じで言われています。ただ恐怖心を煽るだけでなく、そういったところも専門家にきちんと聞いた上で放映して欲しいものです。

ポラリエPCBU-EQセットはまもなくお届けです

2020-02-11 18:50:40 | ポータブル赤道儀関連


長らくお待たせしている当店オリジナル品のPCBU-EQとビクセン新型ポータブル赤道儀ポラリエU のセット品ですが、PCBU-EQがようやく完成に近づいてきました。そこで発送は今週金曜日とさせていただきます。近県なら土曜日朝に届くのでその夜からお使いいただけます。


PoleMasterアダプターも仕上がっておりますので同封してお届け致します。取り付けは簡単です。つまみネジ2本でPCBU-EQに取り付け完了します。

今週末のお届け分以降は、今月末以降のお届けとなります。ある程度の数量は作っておりますが、まだ塗装仕上げ処理が残しているので、それは戻ってきてから仕上げてお届けします。

ポラリエ、PCB-EQをお持ちの方はお得にポラリエU+PCBU-EQ仕様にアップグレードできますので、ぜひお役立てください。当店だけの特別サービスです。

明日12-13日は事情があって発送業務ができません。それでご注意いただきたいのは、来週17日からお休みとなりますので、後発送できるのは14-16日の3日間のみです。これまでご注文されておられる方、またこれからご注文される方はご注意ください。

ビクセン R200SS (RED) 70th Anniversary限定モデル

2020-02-09 15:54:15 | ビクセン製品のご案内


先日届いたばかりの「ビクセン R200SS (RED) 70th Anniversaryモデル」を店内のSXD2赤道儀に乗せてみました。バランス的に取ってもマッチしています。最近は海外製品などでも奇抜なカラーリングが流行っていますが、ビクセンもついに既製のR200SSニュートン反射望遠鏡をREDカラーにしたモデルを販売しました。しかし、このモデルはビクセンの営業開始から70周年を記念して70台しか作らないそうで、世界に70本しか存在しないことになります。その1本が当店にあります。



斜鏡ホルダーにも70周年記念モデルのシールが貼ってあり、シリアルナンバーも入っています。当店のはナンバー「011」で、11番目に製造された個体です。できれば一桁台が良かったですが、011という数字が気に入っています。ショップ等を見てみるとまだ販売しているというのは、70本に達していないという事なんだろうと考えていますが、お値段が20cm/F4反射で18万円台なので、普通に考えてもなかなか
手が出ない商品だと思います。海外品でも8インチでこれに近い値段の反射系望遠鏡は、リッチークレチアンRC8がこれに近い価格だと思います。



ビクセン的には単なる反射望遠鏡ではなく、写真性能を重視して設計されたアストログラフなので、一般的な反射望遠鏡とは差別化を図っているようです。まだ実際に使ってはいませんが、近いうちにAXJ赤道儀に乗せてお気軽撮影をして見ようかと思っています。とりあえず別売品の「コマコレクター3」を併用した撮影をしてみようかと考えています。他にも「エクステンダーPH」がありますが、これはR200SSを本格的アストログラフ(F5.6)に変身させる、放物面鏡に対応した写真用高性能エクステンダーレンズとの事で、レデューサーと違ってF値が4.0-5.6に上がって暗くなってしまいますが、星像がシャープで収差も補正してくれるので使ってみたいと思っています。

接眼部が写真撮影を意識して補強されているそうですが、みた限りでは普通に見えます。フォーカスノブの動きは緩すぎず硬すぎずで丁度良い感じです。この感覚は補強されていることによるものかもしれません。



この鏡筒を赤道儀に乗せて気がついたのですが、「70th Anniversary」というシールが外部にありません。斜鏡にはありましたが、何で無いのかと不思議に思っていたら、マニュアルの袋にシールが入っていたので、それをこの場所に貼り付けました。

この「70th Anniversaryモデル」」のR200SSは、観望会などに持っていけば人気が出るかもしれません。特に女性には喜ばれるかもしれません。望遠鏡というと「白」というイメージがありますが、こんな望遠鏡が世の中にあるのだという事を知ってビックリでしょう。



今週末お届け予定で仕上げ作業に入っている「PCBU-EQユニット」ですが、機械加工ではできない面取りなどをして滑らかな感じに仕上げています。マシニング機で加工すればそうところも仕上げてくれるのですが、そこまでの数は製作していないので、そこは手作業でカバーしています。



それが終わってから塗装処理前のサンドブラスト処理をしました。後は塗装しない部分などにマスキングをしてから明日焼き付け塗装をして仕上がります。その後にアルマイト処理をしている部品が戻ってきてから組み立てをして完成しますが、このPCBU-EQに関しては、届いてからご自分で組み立てていただく必要があります。とっても簡単な作業なので、マニュアルに従って作業をやっていただければ誰でもできます。

こういった作業も全て外注でやってもらっていると大きなコストがかかって、今のお値段では販売できなくなるので、自分でできるところは自分でやっています。しかし冬の塗装作業は結構こたえます。暖房が入れられないので、外気温とほぼ同じ気温の中でやっています。今仕上げているのはご注文いただいた初回分だけですので、後の分はニュージーランドから戻ってきてから行います。

今週は12-13日にかけて所用で出かけるので、発送関係は出来ない日があります。ご了承ください。ここに来てようやく冬らしい気温になってきました。早朝はマイナス15度前後です。しかしまた暖かくなるようなので、それも直ぐに終わってしまうでしょう。



それから最後のSolar MaxII 90-BF15 Hα太陽望遠鏡セットを販売しています。当店が入手できるSM90ではこれが最後になります。先日の渡米で仕入れた分が完売すれば、もう次はありません。Meade /CORONADOでも製品を作っていないので、在庫分が終われば終了です。もう米国の販売店でも在庫を持っていない上に国内でも代理店で在庫を持っていないと思われるので、事実上これが最後の商品です。太陽活動はこれから少しづつ回復していくと思うので、つまらない太陽面もそろそろ終わりのようです。これまで小口径で太陽観測をされていた方、これから始める方はぜひご検討ください。下位機種をお持ちの方は、これまでも行なっていましたが、トレードインによるアップグレードサービスにも対応致します。ご相談ください。


CORONADO製品も最後の在庫となります

2020-02-08 16:51:38 | Hα太陽望遠鏡関係


先日渡米した際に仕入れた「CORONADO Solar MaxII 90-BF15 Hα太陽望遠鏡」ですが、届いてから検品も終えて販売できる状態にあります。多くの方々がご存知のように、Meade社が業務停止している状況ですので、現在は、Solar Maxやブロッキングフィルターも製造していません。とりあえず修理だけはユーザーに対する責任があるので細々とやっている状況です。今回の渡米でもいくつかのブロッキングフィルターを販売しましたが、既に売り切れてしまっています。

このSolar Max II 90も当店が入手できた最後の個体です。現在は太陽活動が大人しく11年周期の活動期の底辺に来ているところですが、これから活動が徐々に活発化していくようです。せっかく太陽望遠鏡を使っても以前ほどダークフィラメントや黒点、フレアーなども見えないのでつまらないかもしれませんが、これから少しづつ以前の活動に戻ってくるので、徐々に楽しめるようになってくると思います。できればSolar Max60も仕入れたいですが、米国の大手代理店でも在庫無しなので、このSM90を販売したら終了です。

できればブロッキングフィルターも入手したいので、米国代理店を通してMeade社に問い合わせてもらいましたが、現在持っているブロッキングフィルターは、修理用にある物なので、それを組み上げて製品にする事は無いと回答がありました。ただしブロッキングフィルターでもBF30の2インチタイプなら在庫があります。ただし現在2インチ用アダプターを製作しているので、それが仕上がったら販売可能となります。また、SME90ダブルスタックフィルターも若干数の在庫があります。それも後日販売致します。



現在製作しているビクセンASG-CB90三脚をタカハシ赤道儀用に改良した商品ですが、ASG-CBには大きな改良をしていないので、ビクセン赤道儀も引き続き使用可能となっています。上部にタカハシ用のアダプターを乗せて、センターポールのネジ部分にアダプターを装着してタカハシEM系で使えるように工夫しています。強度的にEM200も楽勝で搭載できます。元々この三脚は、AXJ赤道儀用にデザインされた物なので、十分な強度は持っています。



赤道儀の固定は、ビクセン赤道儀同様にセンターポールを回しながら固定します。つまり工具なども不要です。暗いところでも楽に乗せて固定して使えるので、特にEM200クラスを愛用されている方には重宝するかと思います。これから架台アダプターを塗装して、ジョイントネジを作り直して完成します。今月中には数点のみ在庫品となりますので、興味のある方はお待ちください。

ポラリエU+PCBU-EQセットは来週末お届け予定です

2020-02-07 16:30:15 | ポータブル赤道儀関連


新型ポータブル赤道儀ポラリエUと当店のオリジナル商品をコラボしたセット品の初回分が完売しました。以降ご注文があっても発送は3月に入ってからになります。ポラリエUの在庫はありますが、PCBU-EQユニットの仕上げ作業がしばらくできなくなるからです。17日から26日まではこのセットを使ってニュージーランドの北島で撮影してきます。ポラリエとPCB-EQをお持ちの方はお得にアップグレードできますので、お悩みの方はぜひご相談ください。



昨日届いたビクセンの「R200SS RED 70周年記念モデル」です。これから展示して使ってみますが、現物を展示しているので、もしご覧になりたい方は当店へお越しください。またご購入を前提に使ってみたい方には一晩無償にてお貸し致します。現行のR200SSとは大きな違いはありませんが、接眼部が強化されたり、限定記念モデルとしてのREDカラーになっている事で差別化を図っています。現状ではまだ予定販売数には達していないようなので、ご要望があればご注文いただけます。



今朝の気温は、寒暖計ではマイナス16度ですが、早朝ではマイナス18度でした。20度にはやや届かなかったですが、これがこの冬の最低気温だと思います。暖冬と言われていますが、それでもこんな気温になるので、冬は冬です。庭の野良猫達が用意した毛布に乗って寝ていたので、段ボールの家を作りました。この寒さが続くと野良猫達は生きていけません。しかしこの寒さも一時的だと思うので、また気温が上がって春に近づいていくでしょう。



来週からどうしても雪のあるところを走らないといけないので、今更ながらスタッドレスタイヤに交換しました。多分直ぐに交換する事になりますが、とりあえず安全を期してタイヤを交換しました。結構面倒なタイヤ交換ですが、時間が無い人はガススタンドで3000円くらいでやってくれます。

それから長い事お待たせしていた当店オリジナル「TK-ALZM Jr小型微動雲台」ですが、今日無事に全ての方に発送しました。去年からお待たせしていたので心苦しかったのですが、ようやく発送ができてホッとしています。うちのオリジナル商品の多くは、一人で塗装や組み立て調整を行っているので、一度に沢山は作れません。一つづつ動作を確認しながら組み立てていく作業は慣れても時間がかかります。

TK-ALZM Jrは明日発送致します

2020-02-06 19:27:28 | ポータブル赤道儀関連


大変長らくお待たせ致しました。去年12月から長いことお待たせしましたが、ようやく今日組み立てが完了して明日発送できます。今回は予想よりかなり長いことお待たせしてしまって申し訳なく思いますが、ようやく発送してお手元にお届け出来るので安心しております。全ての作業を一人でコツコツとやっているので、一つの商品に20回の作業があれば、それが台数分発生するので、意外と大変です。

今回のモデルから、2箇所の駆動軸にベアリングを入れているので、回転のフラクション調整も必要に応じてできます。コストは余計にかかっていますが、お値段は以前と同じにしてあります。まだ販売できる分はありますが、とりあえず再来週からのお休み前にご注文分だけ仕上げて、後の分は3月に入ってから組み上げます。販売は引き続きしておりますが、お届けは3月になってしまいます。次は今週末からポラリエU関連の仕上げと組み立て作業があるので、来週はそれをやります。なお、現在ご注文いただいている方々へは来週末のお届けを予定しておりますが、これからのご注文分に関しては、TK-ALZM Jr同様にお休み明けの納期になってしまいます。



それから最近になってこんな部品を製作しました。ビクセンアリガタとプレートをジョイントした商品ですが、用途は色々とあるでしょう。付属で1/4インチカメラネジが付属していますが、2箇所で固定したい場合には、長穴を使って固定できます。長穴の幅はM6が入るサイズですので、1/4インチかM6を使って鏡筒などを固定できます。



付属している1/4インチネジは、現在の場所から抜いて長穴で使う事ができます。ビクセンポラリエ用の雲台ユニットがアリガタになっているので、それにも使えます。ご要望があれば、アリガタに1/4インチネジ穴を設ける事が可能です。そこにシャフトを取り付けてウェイトをつけたり当店のペットボトルアダプターを付けて使う事が可能です。

ポラリエUが入荷しました

2020-02-04 17:13:39 | ポータブル赤道儀関連


発売日より若干遅れて今日入荷しました。この後仕上がるPCBU-EQユニットをセットにしてご注文の方々へお送り致します。PCBU-EQが仕上がるのは来週ですので、発送は来週末になる見込みです。

ポラリエを既にお持ちの方が新たにポラリエUを導入されるのは、なかなか難しいかもしれませんが、特にこれからタイムラプス撮影もやってみたい方々には有効な機材となるはずです。まだ販売はしておりませんが、PCBU-EQユニットについては、今月末以降くらいから順次販売していきます。しかしポラリエUとのセットの方が価格的にはお安くなっておりますので、まだポラリエUも購入されていなければ、ぜひ当店にてご注文いただければ幸いです。



それから仕上がりが遅れている、TK-ALZM Jr微動雲台ですが、実は米国から帰国してアルマイト処理内容を確認しましたら、仕上がりに問題があり、再度やり直してもらっています。したがって部品類が戻ってくるのが木曜日になり、それから組み立て調整を経て発送となります。何とか今週末には発送したいと考えておりますが、今少しだけご辛抱いただければと思います。



先日まで行っていたカリフォルニアのLone Pineで撮影した満天の星空です。北半球でも光害がゼロの地であれば、このくらいの星空が撮れます。使っていたポータブル赤道儀は「ポラリエU」です。この構図でEOS Rのファインダーを覗くと星がギラギラと見えているのですが、地上の風景が良く分かりません。何だか変な感じです。