おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

もう7月ですが ? ? ?

2014-06-30 19:12:29 | ブログ
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毎日、梅雨空です。時折少しだけ晴れ間が見えますが、6月に入ってからはしばらく星も見ていません。梅雨が明ければ好天続きと思いきや、最近はスコールまじりの熱帯地方の雨期のような天候です。ここ最近の関東地方の雨の降り方を見ているとインドネシアの雨期を思わせます。


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ところで、ポラリエ雲台ベースを使う際にバランスのとりかたが分からない方がおられるようですので、私の使い方について書かせていただきます。
PCB-EQ2を本体に取り付けてから自由雲台などを介してカメラを乗せますが、その後に画像のようにクランプを緩めて水平にします。別に水平にする必要はありませんが、その際に雲台ベースがどちらかに回転します。回転しなくなったらバランスがほぼとれています。撮影前には必ずチェックしてください。きちんとバランスがとれていると、BORGなどを乗せた状態で指先だけで簡単に目的の天体へ向けることができます。私の場合はクランプも締めずにそのまま撮影することがあります。バランスがきちんととれていると、その状態でも追尾してくれます。

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画像ではDecUnit(簡易赤緯軸ユニット)を使っていますが、これを使えばさらに快適に直焦点撮影が気軽にできるようになります。BORGでなくても望遠レンズの2.8クラスの重量級のズームレンズを使う際にも役立ちますが、レンズに雲台ベースが付いているものでないと、前後のバランスがレンズとカメラの重心にきていないと簡単に回ってしまうので、DecUnitを使う意味があまり無くなってきます。
PCB-EQ2に回転軸を入れて2重構造にしているのは、バランスがきっちりとれることで天体望遠鏡の赤道儀と全く同じ使い方ができるからです。


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TK-ALZM2を使う上で、PCB-EQ2を回転させた時にTK-ALZM2の雲台コマを固定しているノブネジが干渉すると思いますが、逆側に付け替えていただければ問題ありません。片側にはイモネジを入れてありますので、それを抜いてからでないと入りません。PCB-EQ2のクランプは2個ありますが、きちんとバランスがとれていれば1本でも十分です。その場合には片方外して使うなどしてください。
私の場合、ポラリエを乗せる場合にはノブネジ+イモネジの両方で雲台コマを押さえています。ポラリエを一度乗せるとやたらと外すことはないので、着脱云々ということは考える必要はないと思います。このノブネジが活躍するのは、カメラを直接取り付けて使う場合や私のようにSolar Max, PSTなどを取り付けて素早く交換するような時に最大限威力を発揮します。ノブネジだけでは固定力が弱いので、ポラリエで使う場合には、もう一つのイモネジを有効に活用してください。


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それから、画像のL型クランプは必ず時も付いている必要はありません。時に邪魔になる時があるので、いつも自宅周辺で使うような場合や本州だけで使うような場合(ポラリエの極軸合わせのみ)には外してから反対側のイモネジを締めるだけで使えます。このL型クランプも先の雲台コマのクランプと同じ用途で、経緯台或はカメラ用微動雲台として使う時には最大限威力を発揮してくれるものとして取り付けてあります。しかし、私の場合は取り付けて使っています。本体に取り付けてあるノブネジ類は、既製品で良いものがあれば自分の使いやすいものに交換して自由にカスタマイズしてお使いください。
                                                    
このL型クランプは、内部にスプリングが入っておりネジが締まった状態で引っ張ることで締め付け角度を変えることができます。使っていると邪魔になることがありますが、そんな時には引っ張って角度を変えてお使いください。不要な時には先にも書いたように外してください。


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私がいつも海外へ持って行く三脚ですが、TK-ALZM2はGITZOシステマティック専用に改造して取り付けてあります。着脱はシステマティックのレバークランプで行っているので、3/8インチネジは使いません。こちらの方がより強固に固定できるので、かなり前からこうして使っています。近いうちに遠征するニュージーランドへもこの三脚を持っていきます。ただしネジ類は全て外して小袋に入れて別梱包で持っていきます。この三脚1本あれば、夜の撮影から日中の風景撮影、ネイチャーウォッチングなどと幅広く使えるので、今や手放せない機材となっています。
                                                    
今日からトラベルドブT-Dob30の最後の製作へ入りました。後1ヶ月ちょっとで原村星まつりなので、遅くても7月末までには仕上げないといけません。既製品とは違った独特のデザインにしているので、製作コストも高くなっています。明日からはまた新たな製品の図面を書いていきます。そのいくつかは星まつりまでには仕上げたいと思っていますが、正直分かりません。
                                                    
昨日、1台だけ販売したMark-Xの架台ですが、数名からお問い合わせいただきましたが結局は購入されたのはお一人だけでした。お値段が安いものではないので手が出ないのは理解できます。別に無くても純正状態で使えるのでしたらそのままでもいいでしょう。また御希望があるようでしたらお知らせください。無ければ新たに作ることはないでしょう。



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