昨夜は、中央アルプスの千畳敷ホテルに泊まっていました。天候は今ひとつでしたが何とか星が出てくれました。
宿泊者もギリギリ二桁いたかどうかで、静かな千畳敷を味わってきました。夜は写真を撮っている人は私くらいで、夜半過ぎまで雲の切れ間を狙って撮影していました。防寒着の心配もしましたが、割と暖かかったです。
ホテルからの出入りは自由ですが、外に出るまでに3つのドアを開け閉めする必要があります。ホテルの灯りが千畳敷カールにまで届いているので、雪がある時はシルエットにならず撮ることができます。空の暗さは、私が感じた限りではそれほど暗いイメージではなく、SQMの数値で20後半くらいでした。たぶん21は超えるはずですが、薄雲に地上光が反射して明るくなっているのだと思います。
持っていった機材は、いつものポラリエと雲台ベースにカメラ類ですが、撮影はPENTAX K-1MK2+DA15-30/2.8を使っています。アストロトレーサーがあるので追尾機材は不要です。もう少し条件が良かったらポラリエで追尾撮影をするつもりでした。
出発前に片付ける仕事が沢山あったので、結局家を出たのは午後1時過ぎで、千畳敷に着いたのは午後4時過ぎでした。菅の台からのバスとしらび平からのロープウェイは、いずれも貸し切り状態で私1人だけでした。着いてから千畳敷カールを少し歩いて宝剣山を間近で見えるところまで行きました。雪面が固く歩きやすかったので苦もなく歩けました。
千畳敷にはこの一件のホテルしか無いので、今の時期に星を撮るためには必然的にホテルに泊まる必要があります。しかし、千畳敷カールがホテルから見て北側にあるので、星とのツーショットでは今ひとつ絵になりにくいです。それをどう絵にするかが技量を問われるところです。千畳敷ホテルは星空で売っているところもあるので、館内には至る所に星の写真を飾っています。標高2612メートルあるので、ここに大型のドブソニアンを置いてあると楽しめるでしょう。
ホテル千畳敷の夕食です。ソースカツ丼かカレーライスを選択できます。なかなか肉厚のとんかつで良かったです。食事時間は午後6時と指定されます。一般料金で泊まっているお客さんもいたのですが、食事はホテルの食事です。料金がそもそも違うので仕方ないです。標高の高い山上なので、仮に一般料金であっても食事内容にはそれほど期待できないと思います。
こちらは今朝食べた朝食です。朝7時になると電話がかかって「早く食べてください」的な感じで案内されます。夜もそうでしたが、午後6時に行かないとお客が居ても居なくても食事を出すので冷えてしまいます。と言われます。正直な感想としては、ホテルというより田舎の旅館といった感じの印象です。山小屋に限りなく近い旅館といったところです。しかし、こういう場所に多くを求めてくるべきではなく、その環境を楽しむべきでしょう。一泊二食+往復交通費=10,800円ですから十分満足です。
この10800のプランは、平日は結構空いているようなので、行ったことが無い方はぜひトライしてみてください。7-10のトップシーズンは利用できません。次に行くとしたら11月か真冬でしょう。