当店のお客様からのご依頼でSolar Max 60をMeglez80に装着するアダプターを製作しました。現物合わせできっちり固定できるように作ってあるので、ガタつきなどは皆無です。海外日食には鏡筒セットよりフィルターセットのほうが汎用性も高く荷物も少なくて済むのでオススメです。このSolar Max用のアダプターは、海外でもいろいろな機種用に販売されておりますが、その多くは既製品でありながら200ドル以上もしています。当然現物合わせなどしていませんので、物によってはガタついて使い物にならないものもあるそうです。
もうすぐバリ島へ出発しますが、直前でこんな物を作りました。もちろんバリ島へ持って行くために作りました。ビクセンHRアイピースを使って土星と木星のお気軽撮影をするためですが、日本と違って惑星が天頂付近で観測できることや気流がとても安定しているので、機材と技術が伴っていれば凄い写真が撮れます。
こういう感じでポラリエに改造したFS60CBを使って撮影します。鏡筒が僅か1kgしかないので、ポラリエ+PCB-EQ3にウェイトシャフト1本とペットボトルアダプターで十分使えます。私が作り上げた最軽量コンパクトな「海外遠征オールマイティーシステム」と名付けてもいいでしょう。海外遠征でいつも悩むのはポータブル赤道儀に何を使うかですが、ポラリエ以上の高精度な機種もあることはありますが、それを使うための全てのアクセサリーを買うと20万円くらいになってしまいそうで、持ち運びにも苦労するので使う気になれません。
また海外製の安価な製品もありますが、正直あまり信頼できないので、大事な撮影では使えません。そういう意味では海外遠征で数をこなしているポラリエを使うのが最も安心できます。
実際に「お気軽撮影HRアイピース for G9X」をFS60CBに装着してみましたが、こんな感じで割合大きく写ります。肉眼で覗くと視野がとても狭く感じますが、G9Xのライブビューでは画面一杯に見えています。倍率は177倍ですが、土星がどんな写り方をするのかとても楽しみです。この「お気軽撮影HRアイピースセット」は各種コンデジ用をお作りしますので、ご要望でしたらお知らせください。
今回のバリ島行きでは、いろいろな撮影を考えておりますが、このHRアイピースを使った試みは来年の火星大接近を視野に入れて新たな商品展開を考えています。その先駆けとしてまずはバリ島で使ってみようと思っています。