やはりこれもオリジナルですが、また新たな三脚架台アダプターを作りました。これからの遠征シーズンに役立つと考えて製作したものです。ただし、このアダプター単体では機能しません。画像はP-2Z赤道儀をビクセンHAL-70三脚に載せていますが、黒い部分が製作したアダプターです。使用するにはその上にあるタカハシ純正の「P-2アダプター」が必要です。
P-2赤道儀をHAL三脚などにそのまま載せるだけなら、これまで作っていたアダプターで十分ですが、さらに使いやすくしたいと思っていたところ、タカハシから新たなメタル三脚が発売され、それに使えるアダプターも合わせて発売となりました。その中でも使えると考えたのは、P-2用アダプターです。
これを利用したアダプターを作ることで、格段と機能向上し、赤道儀自体も使いやすくなります。一番のメリットは「回転機能」があることです。画像の3箇所のネジのどれかを緩めることで自由に360度回転します。またもう一つのメリットは、工具無しでこの3箇所のネジを緩めることで簡単に赤道儀を装着することができ、観測地でスピーディーな設置ができます。
このアダプターは、当然のことながら新型赤道儀の「PM-1」にも使えます。PM-1の場合には上のP-2アダプターを使わずにダイレクトに装着できるように作っています。メタル三脚は6万円弱もしますので、このHAL-70三脚を代用することで導入コストを下げることができるでしょう。また、HAL三脚は高さ的にはやや足りないと考える方もおられますが、大変丈夫で持ち運びも便利で使いやすい三脚です。海外遠征でPM-1やP-2赤道儀を持っていかれる方々には大変お勧めできる製品です。
今回はテスト的に製作しましたが、実製作ではややデザインを変えたものをお作りしようと考えております。機能的には十分ですが、先のNJPのところでも書いたように、こういうものは一度作ってみないと分からない部分もあります。より使いやすいものを作ることができれば、それだけ多くの方から喜んでいただけるでしょう。