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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

StarSence Exploreのスマホドック作りました

2021-08-25 18:10:18 | 初心者のための電視観望


しばらくぶりに新しい物を作りましたが、CelestronのStarSence Exploreのスマホドックと同様な使い方ができる特製スマホドックを作りました。まだ部分的に修正しないといけませんが、とりあえずは機能してくれると思っています。器用な方なら自分で作ることもできると思いますが、スマホドックがあってもそれぞれの望遠鏡に与えられているコードが無いとアプリが使えないので、スマホドックだけがあっても役に立ちません。

今まで40cmのスカイウォッチャードブで天体を探すのに苦労していたのが、これで解放されそうです。しかしちょっと手をかけすぎたので贅沢な部品になってしまいました。何だか作ったはいいですが、それが良かったのかどうなのかは実際に使ってみないと分かりません。



またうちの庭で子猫が遊んでいますが、数ヶ月前にうちの物置で生まれたようです。先日もママと子猫が逸れてしまって、二日間の間ママが必死に呼びながら探していましたが、ようやく見つかって安堵しています。そのママが生んだ子猫達は数匹うちで育っています。夕方から子猫が店の前で遊んでいるので、出入りするのも気をつけています。とにかく今はスクスクと育ってくれるのを願っています。

コロナ感染者も今週末でピークを迎えて9月からは減少傾向に向かっていくと見ています。私もやっと来週早々にワクチンを1回目打ちます。自分一人だけならもう少し様子を見てから打ちたいと思っていましたが、家族も心配なので打つことにしました。とりあえずワクチンを2回接種すれば重症化は防げるそうですので、少しは安心です。


StarBook TENで自動導入が完璧です!

2021-08-19 19:07:53 | 初心者のための電視観望


昨夜は久しぶりに星空が見られましたので、早速「Vixen StarBook TEN」と「ASIAIR Pro」を使った電視観望にトライしました。機材構成はこんな感じで、赤道儀はSX2です。SX2標準ではStarBook Oneによる手動操作ですが、店にあるのはStarBook TEN仕様にしてあります。

電視観望の構成は、60mmガイドスコープにASI385MCカメラをASIAIR Proでコントロールします。StarBook TENで最初のアライメントだけはしておきますが、後の天体導入は全てASIAIRのアプリをタブレットPCから操作します。

ASIアプリでは自動導入する際に天体を確実に導入してくれる「Plate Solve」という機能がありますが、アプリから自動導入すると自動でPlate Solveも働いてくれるので、天体をドンピシャCCDカメラの視野中央に入れてくれます。ところが、最初に何度か導入をやりましたが、いくら待っても天体が導入されるず時間ばかり経ってしまいます。本来はできるはずなのですが、その原因がもしかしたら、60mmガイドスコープに取り付けてある0.5倍レデューサーではないかと考えて、それを外してから再度ピントを合わせて自動導入をやってみたら、驚くことに完全にプレビュー画面の中央に導入してくれました。



まず木星を入れてみましたが、こんな感じでドンピシャです。導入に要する時間もStarBook TENでやるのとそれほど変わりません。後から何が原因でPlate Solveが働かなかったか考えてみたら、アプリの設定でスコープを240mmと焦点距離を入れてあったのに、レデューサーを使っていたので、それが原因でダメだったのかもしれません。それともう一つ考えられるのは、ピントがきちんとあっていなかった事とレデューサーの収差による星像悪化が原因だったと考えています。



M27もこんな感じで中央に一発で導入してくれます。今まで小さなCCDチップの中に天体を導入するのを苦労していたのが何だったのだろうと思うほど簡単に導入できています。



自動でPlate Solveが働いているのは、この表示で星の数などを教えてくれて撮像しながらパターンを認識しているのだと分かります。



M57もこんな感じで導入できますが、対象が小さいのでタブレットの画面を拡大して見る事ができます。まだピントが甘いので中心星までは見えていません。

スターウォッチングなどで確実に電視観望と眼視による観察を一台の望遠鏡でする場合には、60mmガイドスコープと主望遠鏡の視野をきっちり一致させておく必要があります。それをしていないといくら正確に自動導入しても肝心な主望遠鏡の視野に天体が入っていないという事になります。それさえきっちりやっておけば一台の望遠鏡で電視と眼視の両方同時にする事が可能です。

とりあえずこれでStarBook TENで電視観望が確実にできるようになったので、次はAZ-GTiで同じ事ができないか試してみます。以前にもやって失敗しているので、今回その原因が分かったので、多分次は成功すると思っています。

この電視観望によるスターウォッチングは、画期的な手法ですし、一度やり方を覚えれば初心者でもできるようになると考えています。今まで眼視で天体を見せても無反応だったのが、これでさらに楽しんで天体の本当の姿を見せてあげられるので、これからがさらに楽しみになってきました。

eVscopeで電視観望してみました

2021-07-18 17:36:32 | 初心者のための電視観望


昨夜は月明がありましたが、夜半前に入手してから一度も使っていなかった話題の「eVscope」を使ってみました。ところが、簡単に誰でも使えるはずだったeVscopeですが、出だしからつまずいて最初のピント合わせですったもんだして、その後はこの種の望遠鏡としては画期的機能「自律フィールド検出」機能が全く使えずに困りました。

何度立ち上げてもスマホ画面で「自律フィールド検出ボタン」がアクティブにならず、その為に追尾もしてくれない状態で途方に暮れていましたが、もしかしたらアプリが私の使っているスマホ「TORQUE 02」に対応していないのでは?と考えて、もう一台の最近auから無償で提供してもらったスマホを使ってみたらあっさり自律フィールド検出ができました。とりあえず昨夜はその後に自動導入も試しましたが、問題なくできました。

eVscopeと同時に使っていたのは、スカイウォッチャーのAZ-GTi自動導入経緯台と60mmガイドスコープを使った電視観望です。電視観望はスムーズに行ったのですが、いくら60mmの短焦点ガイドスコープでもASI385の小さなCCD内に天体を一発で導入するのは至難の技と言えますが、コツを掴んでやっていけば導入もそれほど困難という訳ではありません。AZ-GTiの自動導入機能だけでも60mmガイドスコープの視野内にしっかり天体を導入してくれます。後はその精度をさらに高めるか、アイピースを併用しながら使えば何とか電視観望ができます。

とりあえず、eVscopeは使えるところまでいきましたので、今晩はさらに自動導入から電視観望へトライしてみようと思っています。明日以降にまたこの続きを書かせていただきます。

しかし、今朝もまた素晴らしい快晴でしたが、今も雲ひとつ無い青空になっています。昔は「梅雨明け10日」というのは登山をするには適していると考えておりましたが、それがだいぶ長い事梅雨が明けてもスッキリしない天候が続いていました。今年の梅雨明け以降は素晴らしい好天に恵まれています。そうなると登山をしたり星空観測をするには今が最適となりますが、残念ながら月明かりが大きくなりつつあるので、星の撮影にはややつらいものがあります。天気予報はしばらくは晴れ続きのようです。

安い、早い、凄いのAZ-GTi GOTOマウント再入荷しました!

2021-06-19 13:14:07 | 初心者のための電視観望


電視観望をする上でお安くシステムを構築できる最強の自動導入機「スカイウォッチャーAZ-GTiマウント」が先ほど入荷しました。かなり前に発注していた商品ですが、当初夏まで入らないと言われておりましたのが、今日突然入荷しました。このマウントの発売元のサイトロンジャパンさんでもほとんどがバックオーダーで処理されてしまうので、在庫品として販売できるのがどのくらいあるのか分からないそうです。幸い、当店はほとんどバックオーダーを受けておりませんし、注文されても納期があると待てない方がキャンセルされるので、それもありません。

従って本日以降は少しの間は在庫品として販売しておりますので、他で入手できなかった方は当店へご注文いただければと思います。今回売り切れてしまうと次は年内に入るかどうか分からないそうです。他に自動導入赤道儀などを持っていても1台くらい持っていても役立ちます。

電視観望をこのAZ-GTiで行う場合にポイントとなるのは、どこまで正確に自動導入ができるかがキーとなります。CCDカメラは単に視野に捕らえられている星や天体をイメージ化するだけなので、そこが出来ないと電視観望そのものができません。これはAZ-GTiに限らず赤道儀でも同じです。AZ-GTiは、自動導入の精度は決して高くはありませんが、天体を導入するポイントをしっかり押さえて使えば後は慣れで電視観望ができるようになります。当店が安価な60mmガイドスコープをお勧めしている理由がそこにあります。ですから電視観望をする前にAZ-GTiで確実にその天体を望遠鏡の視野中央に導入できるようにする事から始めてください。カメラのコントロールはその次に考えればいいでしょう。

電視観望用のレデューサーアダプター作りました

2021-05-15 17:35:38 | 初心者のための電視観望


ご注文いただいていた「Mark-X用微動雲台」が今日仕上がりました。ご注文の方には明日発送致します。この微動雲台は、SP赤道儀から改造して製作しておりますが、極軸体をカットしてから仕上げて追加加工して、それにプレートを製作して最後にブルーハンマートーンカラーで焼き付け塗装をして組み上げて完成します。



この作業を機械を使わずに手作業でするとなると相当器用な方でないと出来ません。そもそもハンマートーンカラーでの焼き付け塗装が趣味の範疇でできるものではないので、綺麗に作るためには相当の手間と時間がかかります。この微動雲台はMark-Xの極軸体を乗せて使うだけでなく、ポータブル赤道儀などにも利用可能です。今回はこの1台だけ完成しましたが、まだお待ちの方がおられるので、それはまた後日製作致します。



それから、先日の記事で電視観望について書きましたが、その中で0.5Xレデューサーを使う事に触れたと思います。その0.5XレデューサーをZWOカメラで使えるようにアダプターを作りました。画像を見比べてみれば分かりますが、かなり短く作りました。このくらいにしないと60mm/f240mmガイドスコープでは合焦しないので、それに合わせて作りました。



これで実際に撮った画像がこれですが、この画像はレデューサー無しでASI385MCで電柱を撮りました。



こちらが0.5Xレデューサー装着して撮った画像です。見た感じ0.6Xくらいになったような気がします。これでも視野が広がったので、面積のある天体をこの60mmガイドスコープで電視観望するには少しだけ自動導入が楽になるでしょう。わざわざこんな安いガイドスコープを使わなくても、高品質なFL55SSや他の写真用鏡筒を使えば良いと思われるかもしれませんが、この60mmを使うのは、メイン望遠鏡のファインダー台座に同架して眼視と電視の両方で見られるように考えて使っています。

スターウォッチングを地元でボランティアでされている方々は、一人で複数台の機材を使いこなすのは結構大変なので、ガイドスコープで電視観望ができるようにすれば1台の望遠鏡でより多くの方々にその天体の本当の姿を見せてあげられます。ただ一つ問題あるのは光学ファインダーが使えないので、出来れば主望遠鏡に2箇所のファインダー台座があればその問題も解決します。

まだ今はコロナ禍で緊急事態宣言が発令されているくらいなので、スターウォッチングも積極的に行うのは難しいかもしれません。しかしこれまでの望遠鏡で星雲や星団の生の姿を見せても、あまり感動してくれないというのがこの電視観望により、これからはより多くの人々に感動を与えられるような星空観望会になると考えています。

ところで、この電視観望用の0.5Xレデューサーアダプターですが、複数個製作しましたので、0.5Xのレデューサーとセットで販売致します。60mmガイドスコープも当店で販売しておりますので、ご要望の方はぜひご注文ください。アダプターは、明日以降にアルマイト処理へ出すので仕上がりは来週末頃になります。ところで、0.5Xレデューサーは、いくつかの種類が販売されていますが、物によっては周辺像が良くない物もあり、それによってはこのアダプターが思ったように機能しない場合があります。当店がセットに販売する物はそれほど悪くはありません。販売価格が価格ですので、シュミカセや写真屈折鏡筒用のレデューサーとは全く異なる商品です。そこはあまり神経質に考え過ぎないようにご注意ください。あくまで電視観望用とお考えください。

電視観望から”でんしかんぼう”へ

2021-05-10 17:22:07 | 初心者のための電視観望


当店で販売しているこの電視観望セットですが、お陰様でいくつか売れました。ただ売りつつも悩んでいるのは、このセットを初心者が使えるだろうか?という事で、「初心者のための電視観望マニュアル」なるものを作る必要を感じています。このセットの主要な機材は「ZWO ASIカメラ」と「ZWO ASIAIR PRO」なんですが、それぞれに代理店で作られたマニュアルが付属しています。しかし正直あの内容で初心者が理解するのは厳しいと考えています。ましてやそれと他社製品の「AZ-GTi自動導入経緯台」をセットで使うとなると、また別のマニュアルが必要だと考えています。

望遠鏡販売店のシュミットさんが独自に「電視観望マニュアル」のようなものを作って配布していますが、内容については読んだ事がないので分かりませんが、多分自社販売のCCDカメラを使った電視観望について書いてあるものと察しています。

そこで最近は、このセットを晴れている日は毎日のように使いながらマニュアルを作る準備をしています。ZWOカメラとASIAIR PROを使って電視観望をするだけなら大きなハードルを越える必要はありませんが、問題なのは、AZ-GTiを使って小さなCCDの視野に天体をどうやって確実に導入するか、また導入後の修正をどうして視野に導くか、などについて教えてあげる必要があります。AZ-GTiで天体を自動導入するのは、慣れた人でも毎回確実に導入するのは結構難しいと自分で使いながら感じています。一般的な焦点距離3-400mm程度の望遠鏡で低倍率ならマニュアル通りにやれば大体視野のどこかに入るようにできますが、それを1/3-1/2インチのCCDの中に入れるのは簡単ではありません。以前に良く使っていた、Meade LX200GPS自動導入経緯台は導入精度がとても高くて、1/2インチのCCDなら毎回確実に視野の中に入れてくれました。ただ、LX200とAZ-GTiを単純に比較するのは無茶な話なので、それをどうやって確実性の高い自動導入へ持っていくかを考えて使う必要があります。

それはともかくとして、少し時間はかかりますが、この電視観望を”でんしかんぼう”にすべく分かりやすいマニュアルを作ろうと思っています。



電視観望にはZWOのカメラが必要ですが、既製品で0.5倍のレデューサーがあるので、これを使う事で小さなCCDでも少しだけ広い視野で観望ができます。ただこの状態では60mmのガイドスコープでは合焦しません。ZWOカメラに付属する31.7mmの接続筒が長すぎるので、これをカットすれば合焦する事が分かりました。しかしカットするといっても5mm程度残してカットしないといけないので、それなら一から作った方が早いという事でこれから図面を書いて作ります。この0.5倍レデューサーが使えれば、焦点距離240mmのガイドスコープが実質120mmくらいになるので、面積の大きな天体を撮る時には威力を発揮する上に、自動導入時の視野への導入がよりしやすくなります。そこでAZ-GTiによる導入がしやすくなり、電視観望のハードルも少しだけ低くなると考えています。とりあえずアダプターを製作して使ってみようと思います。



今日は午前中に当店の人気商品でベストセラーの「ポラリエU雲台ベースPCBU-EQ2」の塗装作業をしていました。現在お待ちの方には明日発送いたしますので、少しだけお待ちください。塗装作業も暖かくなってきたので作業がしやすくなってきました。真冬は寒い上に暖房が使えないので大変です。また塗料が乾きにくいので時間をかけてやらないと上手くいきません。逆に真夏は暑さで大変です。塗装作業をしている倉庫は、屋根からの熱がモロに部屋にくるので相当暑い中で塗装作業をやらないといけません。ある意味今の時期が一番作業がしやすいです。

それから塗装の話のついでにお知らせしますが、数名の方からご注文をいただいている「Mark-X用微動雲台」ですが、残り塗装作業だけになっています。今週中にできればやりたいですが、望遠鏡の納品や出張があるので次に塗装できるのは週末以降で仕上がりは来週くらいになりそうです。お待たせして申し訳ないですが今少しご辛抱ください。

本当なら今日か明日から乗鞍岳へ撮影に山へ入る予定でしたが、今日、位ケ原山荘へ聞いたところ、エコーラインの除雪が先日の大雪で大幅に遅れており、肝心な雪の壁のところまでは全く出来ていないそうです。仕方なく今回は断念しました。来週くらいにもしチャンスがあれば何とかトライしたいですが、それも天気と除雪次第です。5月末になれば春山バスも大雪渓まで上がるので、その前には除雪が出来ているでしょう。しかし雪は日に日に溶けています。できるだけ雪の壁が高いうちに撮りにいきたいものです。