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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

スカイメモR極軸望遠鏡改良 for GP/GPD赤道儀

2010-09-30 17:57:24 | 南天遠征用の改造製作

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以前に何度かご依頼がありました、ビクセンGP/GPD赤道儀へのスカイメモR用極軸望遠鏡のコンバート加工です。最初に製作したものはシンプルなアダプターで気に入っていただいていたのですが、その後”センター調整をもっとし易いものを作って欲しい”というご要望にお答えして新たに改良して製作いたしました。

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今回製作したものは赤道儀装着後に極軸望遠鏡単体でセンター出しができるように工夫しているために、以前に製作したものより構造がやや細かく製作が面倒です。本日加工が終わりましたので、GPD赤道儀へ装着して調整してみました。結果は良好できっちり根気良く調整していけば赤道儀の性能を最大限引き出せるだけのセッティングが可能でしょう。


今回極軸望遠鏡についていろいろ見てチェックしてきましたが、スカイメモの極望単体で入手するとパターンのセンター調整がきちんとされていないことに気がつきました。当たり前かもしれませんが、赤道儀など本体に装着してから調整するために単体での調整はしていないようです。パターンのセンター出しだけならご自身で使っていればそれほど難しいことではありません。


GP赤道儀やスカイメモのような極軸望遠鏡を手前のリング1点だけで固定保持されている構造では、どうしても極望先端が中空に浮いて遊んでいるので、赤道儀の極軸センターと一致させること自体に無理があります。当方が現在製作中の新型ポータブル赤道儀はそれをふまえ極望は手前と先端の2箇所で極軸にしっかり固定されるような構造にしています。今回製作した新型アダプターも極軸に対して2箇所で保持するような構造にしています。センター出しは手前の調整ネジで調整するようにしています。


スカイメモの極軸望遠鏡は暗視野照明装置が付いている上に調整がパターンを回転させて指定位置に星を入れることで極軸合わせが完了します。他社だと時間、日付を目盛りで見て合わせる上に明視野照明なので、特に南天では暗い星を使って調整するので分かりにくいと思います。私の場合は常にスカイメモのパターンで極軸合わせをしていますので、GPの極望などは使ったことがありません。もちろん南天での話しです。