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元町工場用地の選定

 元町工場用地の選定
自動車工業は関連工業が多く、わが国の場合 は、と くにその集積利益が強く働くために 本土 技研工業や三菱自動車工業のような特殊な企業を除き、既存の生産管理拠点の周辺に工場を建設してきている。トヨタ自工の場合は、自ら育てあげてきた刈谷の自動車部品工業 と戦時経済体制の下で軍需工業によって培われてきた名古屋の機械金属工業をその基礎に置いている。そして、前述したように豊田鉄工・協豊製作所といった自動車部品工業を自らの手によって挙母のなかにつくりあげて、ここに生産拠点を形成してきている。 それだけに、トヨ夕自工は、自己の生産拠点に組立工場を建設しようとする意志が強かった。
トヨタ自工は、かつて陸軍航空本部からの軍用機生産の強い協力要請の下で、川崎航空機工業株式会社と共同して 東海飛行機(当初は東海航空工業)を設立している。この工場は、昭和一八年一一月一八日に陸軍省の命令で挙母町の 六六万平方M(約二〇万坪)の用地に建設された。この工場用地は終戦後、飛行場跡地とあわせて国有地として没収さ れ、利用されることはなかった。この国有地一三万五二五平方以(三万九、五五三坪)が、挙母市当局の挙母市工場誘 致奨励条例(昭和二九年制定)による斡旋で、大衆乗用車組立工場の建設用地として用いられることになった。
この用地は、東海飛行機の工場跡地だけに、鉄道引込線用地・高架火槽・防火貯水池・建物があり、一部改修のうえ利用できる状況にあった。しかも、トヨタ自工の挙母工場の北西約二・五枯に位置し、挙母工場と一体とした管理 領城内にあって、名古屋鉄道三河線の土橋駅に近く、便利な場所をこの建設用地は占めている。そしてなによりも、 ここならば広大な用地をまとめて安く取得できた。このように元町は、立地条件にも恵まれていたので、トヨタ自工 は、昭和三一年一二月、大蔵大臣宛にその払下げ申請を行ない、市当局に隣接農地約一〇万平方M(三万二、五八七 坪)の買収を依頼している。そして、昭和三四年三月には、隣接の国有農地約一〇万平方Mとをあわせて三三万平方 M(約一〇万坪)の用地を確保して工場建設用地とした。昭和三三年七月に、東海飛行機挙母工場跡の払下げ許可が おりると、七月七日に土橋工場(仮称) 建設委員会を豊田喜一郎の長男豊田章一郎を委員長としてつくり、その建設 計画に着手し、翌三四年五月に新工場名を元町工場と命名し、七月には建設を完了している。そして、同年の八月八 日に待望の第一号車ラインオフ式を迎え、わが国最初の本格的乗用車専門工場は稼働し始めた。
 ドイツEV車の理由
  ドイツの電気自動車普及について触れたが、もう少しこの問題に立ち入っておこう。 これには2つ のファクターがあって、ドイツ政府が電気自動車購入者にボーナスというインセンティブを与えたこ とと、もうひとつはベルリンを始め都市部の充電ステーションを重点的に設置したことが挙げられる。 ただしこの補助金の場合、ハイブリッド車の扱いが多少ややこしい。ハイブリッド車にも2種類あっ て、プラグインハイブリッド(PHV) という外部電源充電方式と、通常の内燃エンジンを搭載した ハイブリッドがあり、補助金は前者のみということである。
ドイツの補助金制度は2016年から始まったが、現在、たとえば4万ユーロ(約560万円)まで の車には、政府が3分の2、メーカーが3分の1の合計9000ユーロ(約126万円)を補助し、コ ロナ禍においてさらに10%から15%に消費税率を軽減している。この制度はカーボンニュートラルと いう追い風もあって好評で、財源は2024年分までされているが、財源がなくなり次第終了す るという。
ただ電気自動車普及の最大のネックは充電ステーションのインフラである。政府のドイツ経済省は 特別の重点的措置としてユーロの予算を計上し、充電スタンドを2030年までに3万基設置 するという。EU内でステーションのインフラがもっとも進んでいるのはオランダ、 ルクセンブルク で、ドイツは上位を占めているが、 などはほとんど整備されていないため、EU内をEV走行す る場合には国や地域内で大きな差がある。繰り返すが、 電気自動車普及には官民連携とグローバルな 視点が重要である。
 所有から脱却
これまでの人間の本性は、所有にこだわり、それにもとづく豊かな生活を目指してきた。考えてみ れば所有欲は執着すればますます物欲に囚われる特性を持っている。 王侯貴族の芸術品コレクショ もその典型であった。 欲しい芸術作品や大邸宅を所有し、大邸宅や豊かな財産への願望は、中世以 降の封建主義において代々継承されてきたが、この究極の姿が近代資本主義であった。 その世界観は 瞬く間に広がり、世界のスタンダードになってしまった。
ドイツでも18世紀以降、資本主義の価値観が一世を風靡し、努力して経済的に豊かになるための勤 勉さが自明の理揺るぎないものと信じられてきた。 マックス・ウエーバーの『プロテスタンティズ ムの倫理と資本主義の精神』は、資本主義のバックボーンとしてアメリカでもピューリタンに継承さ れた。しかし、その資本主義の本家本元のアメリカですら威信が揺らぎ、ポスト資本主義が考えられる時代になってきた。
ベルリンでも一部であるが、脱資本主義の胎動がみられるのは、人びとが資本主義の未来に対して 懐疑的になっているからではないだろうか。たとえば現代の資本主義は、その原点であった本来のモ ノづくりから変貌し、「資本の論理」にもとづくマネーゲームを展開しているからだ。資本をグロー バルに動かし、株式先物相場、金などを買いあさる。 利益を得るためには倫理観などはほとんど存 在しない。
情報とモノを結び付ける巨大な企業は莫大な利益を得ており、さらにタックスヘイブン(租税回避地)へ本拠地を移して、節税として税金の大幅な減免を謀っている。企業の利益をもっと国家や国民に還元すれば格差や貧困が軽減できるものを、内部留保やその増殖を計るのは、健全な企業 倫理から逸脱しているといわざるを得ない。本来の企業は社会貢献も大きな柱であったが、異形の資 本主義が現在、世界に蔓延している。 このような意味において資本主義はひとつの転機を迎えている といえる。ベルリンの脱資本主義の胎動は、カウンターカルチャーが生み出す可能性を秘めているの かもしれない。
 ユーチューブは乃木坂、プー戦争、璃音しか観ていない。
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