今日は浪速野菜の板持まくわと毛馬胡瓜の紹介です。まくわはにはいくらか種類があり、黄色のものや緑で楕円やかぼちゃのような形をしたものがあります。黄色のものは甘みが強く甘味として、緑のものは漬物に使われることが多いようです。 実際に板持まくわを切ってみるとメロンと同じ、甘い芳香が広がります。肉質はしっかりしていて、甘みメロンよりは抑え目です。全体的に今の果物は糖度がかなり高く、またそういう需要が多いので、その点からいうと少し物足りないかもしれません。その代わり、風味がしっかり感じることがのがまくわの良いところです。
まくわの手前に見えるのが、熟した毛馬胡瓜です。これは半分の長さで、全長は30センチはあります。以前にも、料理の仕方は書いたので、よかったらご覧ください。前回の経験を生かして、今回は出汁にかつお節を加え、鶏肉もタナカファームさん の骨付の鶏肉を使用しました。毛馬胡瓜の味がしっかりしているので、出汁もしっかり作らないと美味しくなりません。風味が強いので、それをより活かすことが大切になってきます。
大袈裟かもしれませんが、このような伝統野菜に接していると時代や野菜・嗜好の変化を凄く感じます。一度は姿を消しかけた伝統野菜は、今の野菜にはない風味やクセがあります。そこに何かノスタルジーを感じるのです。昔の野菜が何か忘れかけたものを、思い出させてくれるような気がします。浪速魚菜の会の笹井さんがおっしゃっていた「浪速野菜を通しての発見・成長」という言葉が思い出されます。