古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

上田篤さん

2006-10-24 | 読書
 本屋をのぞいたら『一万年の天皇』(文春新書)という新刊がでていた。
著者は上田篤さんです。早速買い求めました。何故購入したのか、話は30年ほど昔に遡ります。

 昭和52年、トヨタ自動車が創立40周年記念事業として、車あるいは企業についての論文を一般公募しました。一席の論文には200万円の賞金を出すというのです。
 「よしっ!チャレンジしよう」と「私の企業論」を書き綴り応募しました。
 余談ですが、当時はPC等という便利な文房具はなくて、すべて手書きですから
手間はたいへんでした。
 何しろ200万円です。そんなに簡単にGET出来るほど世の中甘くない。一席にはなれませんでした。が、「佳作」に入選しました。
 さすがにトヨタさんです。「佳作」にも賞金が出ました。50万円(税込みでは¥555、555)でした。
 30年前の50万円は、私の感じでは、今日の百万円以上の使いでがあった。この年はボーナスを一回余分にもらった思いでした。
 で、その時一席に入選したのが、当時阪大助教授の上田篤さんです。この上田さんの入選論文を読んで「やはりプロは違う。上田さんだけあって、「私よりは一枚上だ」
と感服しました。(この入選論文は、その後、中公新書として刊行されました。『くるまは弱者のもの』)
 この時、「上田篤」という名前が、私の脳裡にインプットされたのです。
 上田さんは「建築学」を専門とする学者ですが、その後京都大学教授となり(現在は京都精華大学名誉教授)、総合雑誌にかずかずの論文を発表する日本の論客の一人になりました。発表論文の内容からすると「建築学」というより「文明論」の専門家のように、私には思われます。
 トヨタの論文以後、上田さんの新刊は出るたびにチェックすることにしているのです。

 以上が本を買った理由ですが、悠仁親王の誕生で棚上げになった観がある「天皇の男系・女系論」、尊敬する上田さんは、どう述べているか、期待して読み始めました。

 この本、「後書き」と「はじめに」が一番面白かった。(続く)


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