古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

続・人口減少社会

2005-05-13 | 読書
 「人口減少社会」を続けます。
<介護>
【高齢社会は入院患者や要介護者だらけの社会・・こんな認識が世の中には強
い。しかし、それは大きな誤解だ。大半の人は死ぬ直前まで元気に社会生活を
送り、ほんの僅かの入院期間で死にいたる。
 厚生省は2000年3月時点で既に,各種の高齢者施設や病院、さらには家庭で
介護されている人達より3割以上多い人が要介護者として申請するであろうと
予測し、保険料の設定と予算枠の獲得を行った。要介護者の数は270万人、介
護に要する額は4.1兆円程度である(と予測したが)天寿を全うしたといえる
平均寿命の80歳程度で死亡した人でも、半数以上の人は死亡の3ヶ月前まで
は、自立して生活していることが調査結果から出ており、現実には要介護の期
間は驚くほど短い。実際,厚生省の予測に反して、要介護者は2000年4月で240
万人にも達していない。】
 とあるのだが、介護保険の現実と比べ、どうであろうか?
<土地と金融>
【土建屋国家の終焉は、間違いなく次の30年間で起きる。
人口減少社会では、土地は資産にならない。土地は安くなり、流動化し,そし
て、利用して初めて資産価値が生まれる】(株式市場のゼネコン、銀行株の激動
はこれを先取り?)
<教育>
【小学校から大学まで、教育の基本は,必要最低限のことだけを教え、あとは
自分で必要なものを獲得する場とすべきである。理由は簡単である。IT革命と
いわれる情報ネットワーク・シシテムの登場は、教育にもっとも効果のある領
域だからだ。すでにいまでも、日本の大学だけでなく、スタンフォードやMIT
などの海外の授業を受講することができ、卒業できる時代である。このように
なると、もはや学校の教師というものの存在価値すら無くなってくる可能性も
ある。「TIME」2000年5月22日号に「次世代にはやる10の職業と無くなる10の
職業」というのがあったが、その無くなる方に「teacher」が入ってい
た。・・・これからの知識や学術や芸術の世界は、効率が問われるより,どう
やって自分を発見するかの方に重点が置かれるだろう。
 日本は戦後,終身雇用制を作り出し、会社から離れては何もできない男達の
世界が大きく拡がり過ぎた。・・・自分が食べるための仕事の他に、全く
別の自分を育てるシステムが、これからの人口減少社会で重要になる。
 IT革命という言葉が最近流行しているが・・・よく眺めれば、それは個人の
自由を基本に据えた、自由主義の究極の姿である。ここにも国とか国民とかの
発想はない。】
<医療>
 【老人医療費は、1983年に老人保健法が実施された時点では3.3兆円だったものが、
1996年にはほぼ10兆円と3倍に伸び、その費用の半分は他の健康保険からの拠出金でまか
なわれてきた・・・2025年にはこの老人医療費の部分は、このまま何ら医療費の値上げ
をしないでも21兆円と、2000年より8.3兆円の増額となり,65歳以下の人の医療費が2兆
円も少なくなるのと比べると際立った差が生ずる。
(だから結局の所,健康保険は国保も健保も現役世代を一本に統合,高齢者医療は現役
とほぼ同額を高齢者が負担し,残りは公費負担?という形になるのでは?)】

追伸:長くなってすみません。次回で終わりにします。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2005-08-01 08:28:49
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