古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ETC割引 社会実験中と渋滞

2010-12-17 | 経済と世相
 12日、母の13回忌と長兄の3回忌で郷里に行きました。名古屋に住む甥(長兄の息子)が朝7時に車で迎えに来てくれました。「武豊(次兄)にも迎えに行きます」と、車は名古屋高速から知多半島道に入りました。

 「ETC割引 社会実験中」の掲示が出ています。

「社会実験って何を知りたいのかな?」と私が言うと、

「割引すると、どれくらい渋滞が増えるか調べるのでしょう」と甥が言う。

「民主党政権になってから渋滞がやたらと多いのですよ」と、甥っ子は渋滞によほど恨みがあるらしく「私もそうだけど、割引制があるから、ETCをつける人が多くなって、高速料金がさほど苦にならなくなったのです。従来、下を走っていた人が高速を走るんですよ。今日は日曜だけど、帰りは豊川から岡崎ぐらいまで絶対渋滞します」。

 小難しいことを言うオジサンと思われそうだから、私は黙ったが、仮に「渋滞状況を調べる」のが社会実験の目的だとしても、知多半島道での調査結果が、東京周辺や大阪周辺の道路に適用できるだろうか?工場の立地状況や住民の所得水準も公共交通の整備状況も違うのだから、渋滞状況は愛知県の知多半島とは違うと思う。

そもそも実験とは、ある事象に関る何か普遍的なことを知ろうとして行なうもので、それが行なわれる場所で結果が異なるものは実験にならない。これは「実験」でなく、「試行」というべきだろう。

 さて、「カーナビ」の話。私の知っていたカーナビは、地図が写るだけだった。ところが甥の車のカーナビは違う。前の景色のイラストが写る。どうしてこんなことが出来るの?たくさんイラストを記録しておいて、この地点ではこのイラスト、と検索できるの?それとも目の前の景色の画像を瞬時にイラストに転換するソフトがあるの?

 武豊で次兄をひろい奥三河に向かう。

 法事を澄ませ食事を馳走になり、帰途についたのは午後5時。カーナビに行き先「武豊」をインプットしたら、「到着までの時間は2時間45分です」と言う。

新城市を走っていたら「5km先渋滞です」と、またカーナビお嬢さんの声。

「カーナビはどうやって渋滞が分かるの?」私が聞くと、

「その仕組みは知らないですね」と甥が言う。

「渋滞状況はコンピュータが計算していると思うけど、どこのコンピュータが計算しているのか?カーナビのコンピュータが計算しているとすると、5km先の状況をどうしてこの車のカーナビにインプットできるの?どこか別に、渋滞を監視しているコンピュータがあって、そこにアクセスして渋滞を教えてもらうとすると、高速道なら分かる。道路会社がサービスでそういう情報を提供することもあり得る。でも、一般道でそんなサービスをしているところがあるとは思えない」

「ボク、分からない。オジサン、インターネットで調べたら」と、甥はサジを投げた。

 6時前、豊川から東名に入ると、甥が予言したように渋滞が始まった。

「渋滞の先頭はどうなってる?」と、次兄が聞く。

甥は「エヘヘ」と笑う。妙なことばかり聞くオジサンたちだと思ったのだろう。渋滞の先頭は渋滞しないから、渋滞ではない。渋滞には先頭がないのだ!

 岡崎を過ぎると、甥の予言どおり渋滞がなくなり、豊田ジャンクションから知多半島に向かう。武豊に着いたら7時45分。カーナビのお嬢さんが言ったとおり2時間45分だった。到着時間は、勿論渋滞状況で違うから、カーナビは渋滞も計算に入れて到着時間を計算している。

 武豊で次兄を下ろし、名古屋に向かう。カーナビに目的地なごやオジサン宅で、「到着までの時間は44分」と言う。自宅に着いたとき、8時30分だった。カーナビに感動!

 後日、知人からのメール。
『渋滞の情報はたぶんVICSシステムが提供しているのだと思います。

ビーコンという発信器が道路に設置してあり、車に知らせているのです。

最近のNAVIはVICS対応になっていると思います。

http://www.vics.or.jp/advanced/

をみてください。』




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