古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

のぼうの城

2016-02-20 | 読書
 『のぼうの城』という小説を読みました。和田龍著、著者はWikipedeaによると、大阪で生まれ、生後3ヶ月から広島市安佐南区川内で育つ]。広島市立川内小学校を経て広島市立城南中学校2年の時に東京に引越。早大政治経済学部を卒業後、番組制作会社泉放送制作に就職。
「竜」という名前は、坂本竜馬が好きだった母が付けた。歴史に興味を持ったのは大学時代、「自分の名前の元ネタの人の小説でも読むか」と司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を手にしたのが切っ掛け。 
当初は脚本家を志し、2003年(平成15年)12月、オリジナル脚本『忍ぶの城』で第29回城戸賞を受賞する。
2007年(平成19年)11月、『忍ぶの城』を自ら小説化、『のぼうの城』として出版。明瞭で痛快にテンポよく進む時代物で、従来とはテイストが異なる"ニューウェーブ時代小説"の旗手として脚光を浴びる。同作は、翌2008年7月、第139回直木賞候補作に選ばれた。
2009年(平成21年)、『忍びの国』で第30回吉川英治文学新人賞候補。
2012年(平成24年)和田自ら脚本を担当した『のぼうの城』が映画化され公開。
2014年(平成26年)、小学生のころ家族で訪れた因島で知った村上水軍を題材にした『村上海賊の娘』で第35回吉川英治文学新人賞と2014年本屋大賞、題名の「のぼう」とは主人公が「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれたことからくる。
秀吉の小田原征伐、豊臣側に抵抗するべく、北条氏政は関東各地の支城の城主に籠城に参加するよう通達した。支城の一つであった忍(おし)城(現在の埼玉県行田市)も城主の成田氏長は、豊臣に内応を決めながら、主力を引き連れ小田原城に入る。この主力の抜けた忍城を石田三成の大軍が攻める。この攻防戦の物語です。攻めあぐねた三成はついに水攻めをするが、これも城方は跳ね返す。このストーリー展開が実に面白い。読了して、新しい才能だな、と感心しました。とにかく面白い!面白さの追及ではまさに平成の才筆です。
難しいことは無しにして、面白いストーリーを読みたい方にはおすすめの本です。



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