古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

株主総会集中日

2005-07-04 | 経済と世相
 29日は株主総会のピーク、10時、D社の株主総会も始まりました。

 「ご質問の方は挙手をどうぞ」社長がこちらを向いたので即、挙手。番号、氏名の
後、発言。
 「JR西日本の事故があり、現場の安全管理の重要性が再認識されているが、臨時
社員の受け入れとその安全教育について聞きたい。
 近年、派遣社員やパートなど正社員以外の人たちが現場で作業することが多くな
り、作業不慣れによる労災事故が憂慮される。この観点から、直接作業の労働者のう
ち派遣社員の比率、パートなどの比率はどうなっているか?また、それらの人への安
全教育は、どのように実施されているか?」
「パートは8%、派遣社員は約16%になっており、作業に着く前には必ず安全教育
は実施、重量物のハンドリングは玉がけ作業の資格者以外にはやらせません」 労務
担当重役が回答した。
 
 なにしろ、過去最高の売上げと営業利益だから、文句をつける株主も居ない。他に
質問も出なくて、40分余で総会は終った。
 10分の休憩後、執行役員(7月1日からスタート)も出席し「株主懇談会」が始
まった。ケーキ・コーヒーのサービスがあり、会社の重点取り組み事項の説明後、株
主の質問、という段取りだった
 社長は、業績好調なので、話が止まらなくて、30分の予定が45分になる。目新し
いことが好きで、今、シャープ・D特殊鋼との共同開発で、「太陽光発電装置」の開
発に取り組んでいるという。
 受光面が太陽の方向を追随するようになっていて、この仕組みは、万博の名古屋市
「大地の塔」館に採用されていると宣伝していた。
 で、小生の質問1.「海外への工場展開に積極的だが、現時点で世界各地にどれだ
けの資産を所有し、収益状況はどうなっているか?」
 経営企画担当専務は「所有資産は北米27.14億円、欧州45.22億円、アジヤ
 75.27億円(うち中国12.65億円)です。収益状況は、北米・欧州はまだ
赤、アジヤは好調で4.9億円の黒字、しかしそのうち中国は、立ち上げたばかりで
1.7億円の赤です。」と言う。要するに、何十年も前から進出しているタイワン・
韓国等は利益を上げているが、近年になって進出決断したところは、まだこれから、
ということか。
(またUKに行くことになったYOSHIDAさんは、当分苦労することになりそう
だ。)
 質問2「生産設備の投資について、①設備投資のねらいを何処に置くのか?②設備
の革新を進めるため生産技術スタッフの増強を考えていないか?③設備投資金額の今
後数年の推移は?」と聞くと、技術担当専務が回答した。投資金額は単体で年30
億、連結で50億円程度という答えだったが、それ以外は具体的な回答にならなかっ
た。
 総括すれば、社長が「トラックの台数が11万から10万ぐらいに減ったが、中国
だけで40万台のトラック需要があるから、・・・」と述べていたように、世の中輸
出が出来る企業は、大好調でわが世の春だが、内需だけの企業は不況に苦しんでいる
のだろう。
 今年からの総会で内容が大きく変わったのは、連結決算中心の報告になったことです。

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