13日、プールで泳ぎを終えてから更衣室で姿見をみました。「あれっ」。胸の異常に気付きました。胸が膨らんでいるのです。かかりつけの薬剤師が内緒話で言ったことを思いだしました。薬の副作用です。確かに、目立つほど膨らんでいる。
「まぁいいか」、「別に命にかかわるわけじゃない。」と思ったのですが、男女の身体の不思議が気になって、先日読んだ福岡ハカゼの本(出来損ないの男たち)を3Fの図書館でもう一度借りて読み直してみました。
この本は、男と女の身体の違いを、ヒトの個体発生、つまり受精卵がヒトになるプロセス、を通じて解説した本です。
受精卵が細胞部分裂を繰り返し成長する過程で、Y染色体の中のある遺伝子(SRY)が機能し始めると男性になるが、この遺伝子が機能しないと女性になるのです。つまり、受精卵は女になるべく、成長し始めるのだが、途中でY染色体が働いて進路を変えさせると男になるという。
「第7章 ミューラー博士とウオルフ博士」が面白い
男と女、どちらが高等か。
生物の高等・下等は何で決まるか。女性側から次のような発言が出た。それは分化の程度である。分化、すなわち目的に応じてより専門化が進んでいること。その視点で見ると答えは明らかである。女性は、尿の排泄のための管と生殖のための管が明確に分かれている。しかるに男性は、尿の排泄のための管と生殖のための管はいっしょくたである。つまり女性の方がより分化の程度が進んでいる。
半ば冗談として語られた話だろう。しかし、あらためて考えてみると、排泄物である尿と子孫の維持に不可欠な精子が同じ管を通って出てくるのは奇妙なことである。
なぜそのようなことになっているか。むろんそれはわからない。しかし、いかにしてそうなっているかは言葉にすることはできる。生物学は、WHYには答えられない。がしかし、HOWを語ることはできるのだ。
中略―――ここの詳細知りたい方はは原本に直接あたってください。)
男性は、生命の基本仕様である女性を作り変えて出来上がったものである。だから、ところどころに急場しのぎの、不細工な仕上がり具合になっているところがある。
実際、女性の身体にはすべてのものが備わっており、男性の身体はそれを取捨選択し、かつ改変したものにすぎない。基本仕様として備わっていたミューラー管とウオルフ管。
女性は、ミューラー管がそのまま育ち生殖器官となる
男性はそのミューラー管をあえて殺し(出口をふさいだ跡がありの門渡り)、ウオルフ管を促成して生殖器官とした。それに付随して様々な小細工をした。かくして尿の通り道は、精液の通り道を借用することになった。ついでに精子を送り込むための発射台が、排尿のための棹にも使われるようになった。
女性は何も無理なことはしない。ミューラー管がそのまま育ち生殖器官となる。女性は何も殺すことはしない。今でもウオルフ管の痕跡が残っている(輸尿管)
もともと女性の身体になるべく細胞分裂を繰り返していたのを途中でやめたのだから、女性ホルモンが少しふえてくれば、胸が膨らんできても不思議なない。
。
「まぁいいか」、「別に命にかかわるわけじゃない。」と思ったのですが、男女の身体の不思議が気になって、先日読んだ福岡ハカゼの本(出来損ないの男たち)を3Fの図書館でもう一度借りて読み直してみました。
この本は、男と女の身体の違いを、ヒトの個体発生、つまり受精卵がヒトになるプロセス、を通じて解説した本です。
受精卵が細胞部分裂を繰り返し成長する過程で、Y染色体の中のある遺伝子(SRY)が機能し始めると男性になるが、この遺伝子が機能しないと女性になるのです。つまり、受精卵は女になるべく、成長し始めるのだが、途中でY染色体が働いて進路を変えさせると男になるという。
「第7章 ミューラー博士とウオルフ博士」が面白い
男と女、どちらが高等か。
生物の高等・下等は何で決まるか。女性側から次のような発言が出た。それは分化の程度である。分化、すなわち目的に応じてより専門化が進んでいること。その視点で見ると答えは明らかである。女性は、尿の排泄のための管と生殖のための管が明確に分かれている。しかるに男性は、尿の排泄のための管と生殖のための管はいっしょくたである。つまり女性の方がより分化の程度が進んでいる。
半ば冗談として語られた話だろう。しかし、あらためて考えてみると、排泄物である尿と子孫の維持に不可欠な精子が同じ管を通って出てくるのは奇妙なことである。
なぜそのようなことになっているか。むろんそれはわからない。しかし、いかにしてそうなっているかは言葉にすることはできる。生物学は、WHYには答えられない。がしかし、HOWを語ることはできるのだ。
中略―――ここの詳細知りたい方はは原本に直接あたってください。)
男性は、生命の基本仕様である女性を作り変えて出来上がったものである。だから、ところどころに急場しのぎの、不細工な仕上がり具合になっているところがある。
実際、女性の身体にはすべてのものが備わっており、男性の身体はそれを取捨選択し、かつ改変したものにすぎない。基本仕様として備わっていたミューラー管とウオルフ管。
女性は、ミューラー管がそのまま育ち生殖器官となる
男性はそのミューラー管をあえて殺し(出口をふさいだ跡がありの門渡り)、ウオルフ管を促成して生殖器官とした。それに付随して様々な小細工をした。かくして尿の通り道は、精液の通り道を借用することになった。ついでに精子を送り込むための発射台が、排尿のための棹にも使われるようになった。
女性は何も無理なことはしない。ミューラー管がそのまま育ち生殖器官となる。女性は何も殺すことはしない。今でもウオルフ管の痕跡が残っている(輸尿管)
もともと女性の身体になるべく細胞分裂を繰り返していたのを途中でやめたのだから、女性ホルモンが少しふえてくれば、胸が膨らんできても不思議なない。
。