古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

主税(ちから)町界隈

2012-10-12 | 旅行
10日、東区の主税(ちから)町界隈から建中寺にかけて歩きました。
この辺りは「文化のみち」と称し、名古屋の文化遺産の建物が保存されています。文化のみち二葉館は、日本の女優第一号の川上貞奴の旧邸を文学館として、坪内逍遥や城山三郎など名古屋ゆかりの作家の遺品を展示しています。
http://www.futabakan.jp/
文化のみち橦木館(しゅもくかん)は、旧輸出商の屋敷を保存、公開したものです。
http://www.shumokukan.city.nagoya.jp/
 月末に住宅のシニアクラブで、ウオーキングに行こうと、その下見で歩いてみたのです。
 二葉館と橦木館を見た後、「そうだこの辺に豊田佐助の邸宅が公開していたはず。寄ってみよう」と主税町4丁目の交差点で立ち止まった。「どちらだったっけ」
 そこへ女学生の二人連れが来た。この近くに金城学園高校があるから、高校生だろう。聞いてみた。「豊田佐助邸はどの辺ですか?」
すると「それって、何屋さん?」と逆に質問されてしまった。
「豊田佐助っていう昔の偉い人が住んでた屋敷を一般公開してるんですが・・」
今ドキの高校生には、豊田佐吉も佐助(佐吉の弟)も大昔の人で、学校で(日本史を選択しないかぎり)教わらないのだろう。
「知らないわ」と質問した女子学生が言う。「調べてあげたら」と連れの女学生が言う。
「あっ、そうだ」と、くだんの女学生は、かばんから赤いケイタイを取り出しました。
驚いたことに、そのケイタイを広げて「トヨダ・サスケ・テイ」と発声しました。
 どうやら音声を文字に変換するソフトが内臓されているらしい(ガラケイ、ガラパゴス・ケイタイの一種かな?)。地図が出てきて「ここが主税町4丁目交差点、この交差点を右に行くの。高速道(名古屋高速)の手前の右手にあるわ」と教えてくれた。
 余談ですが、小生、会社を退職してから16年経つが、その間、ケイタイほど進化した道具はない。それも16年前には、sF小説の中のシロモノみたいなケイタイだ。
16年前は、ケイタイなど持っている人はほとんどいなかった。今は(小生が持っていないだけで)ほとんどの人が持っている。
 閑話休題。
 佐助邸まで歩くが、その手前に「堀美術館」という美術館を見出した。「へぇ、こんな美術館があるの!帰りによってみよう」
http://horimuseum.jp/outline.html

佐助邸に入ってみたら、入館者は私以外にいない。これだけ閑散では、女学生がしらなかったのも無理ない。女性スタッフが、カメラマン相手に邸内の写真を取らせていた。
http://www.futabakan.jp/data/f011.html
 残念なことに「金曜休館」の掲示がでていた。シニアクラブのウオーキングはいつも金曜なのだ。 見終わって、今度は堀美術館に行く。
玄関を開けようとしたら、「あれっ、鍵がかかってる」そこへ女性が来た。「今日は休みなんですか」、「いえ、開館が毎日12時半なのです。しばらくお待ちください」と言う。時計をみたら、12時15分。「しばらく待つか」。
 入館料は、シニア料金で\500。梅原隆三郎、林武、岡田三郎助、藤田嗣治、三岸節子など著名な日本人画家の作品が並んでいた。
 ダイテック・グループの社長の収集品を公開した美術館らしい。同社の本社は、この主税町にあるという。
 その後、建中寺まで歩いて、2時、下見を終えました。