古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

私の時評:民主党政権

2010-05-16 | 経済と世相
民主党の支持率が急低下して、評判を落としているようですが、同情すべき点もあります。今、政権が直面している難題のほとんどが、自民党政権で種をまかれたものだからです。だから、民主党の支持率が低下しても、自民党支持率が上がるわけはありません。
 政治とカネの問題など、自民党は声を大にしていますが、自民党に「政治とカネ」を論ずる資格があるのだろうか、と思いますね。
 だからと言って、新政権発足後、もう9ヶ月になりますから、民主党ももう少ししっかり仕事をやってもらいたいもの。自民党の政治で、ゴチャゴチャになった日本の政治経済を立て直すことを期待されて衆院の多数を得たはずなのに、その立て直す手腕が、全くない?と疑わせる昨今ですから、困ったもの!
 小沢幹事長は、いったいどんな政治をやろうとしているのかが、今ひとつ見えません。田中角栄の政治とどこが違うのでしょうか?いわば角栄的政治と、民主党のマニュフェストに盛られた政治と両方をやろうとして(だから財源不足?)、ともすれば、角栄政治に里帰り?のように見えます。
 「事業仕分け」も、「ムダを見つけて」というのは良いのですが、いったい「何故ムダが発生するのか?」を考えないといけない。要するに、「天下り」が悪いのではなく、天下りを必要とする「公務員制度」に問題があるのに、議会に出された「公務員制度改革法案」で、「天下り」を廃絶できるとは思えない。
 ついでに検察審議会の「小沢氏の起訴相当」判断ですが、国民感情として、「起訴すべき」は分かりますが、「有罪かどうか」は、「悪いことをしたかどうか」でなく、「法に違反しているかどうか?」で決まる。所詮「政治資金規正法」は、政治家を有罪にできるように決められていません。万一の場合、「秘書」を罰すれば終りの法律です。
 だから、この事件を取り上げた検察の(法律違反を発見できない)失策だったと思います。
 五月晴れの続くお天気ですが、私にとって、政治情勢はすっかり梅雨空です。