古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

三木たかしさんと読書

2009-05-21 | 読書
 18日夕刻6時、NHK衛星第二「蔵出し」で、先日なくなられた三木たかしさんを取り上げていました。

 三木さんは下喉頭がんだったと初めて知りました。手術で声が出なくなっていたのを何とか声を出せるところ迄回復していたようですが、インタヴューに応える声も痛々しく感じられました。

 インタヴューでは、こんなことを話していました。

「本を読むノルマを決めていました。毎月30冊、純文学、小説、話題になっている本と、どんどん読みました。音楽は、輸入版のCDを月30枚は聞く。」

 音楽家も、音楽だけでなく、いろいろな情報に接することで、自らの感性を磨いているのですね。そうした感性が音を生み出す。

「不思議なことに音が降ってくるんです。書くのが間に合わないくらい音が流れてくる。」

 例えば「津軽海峡冬景色。<荒波>のイメージが湧き、<タタターン>というイントロが浮かんでくるのです。

「津軽海峡冬景色」は、歌の部分のメロデイよりも、イントロが先にできたみたいです(この歌は、歌詞より先に曲ができたのだそうです)。

 石川さゆりさんが、この曲は「イントロにエネルギーがある」と語っていました。

 私の好きな「豊後水道」も、イントロの音が素晴らしい。

それに(ある意味で意外なことに)「風の盆恋歌」も三木さんの曲です。

 ところで、三木さんの読書のノルマから思ったことです。

 放送大学で指導教官から「NOZUEさんは、とりあえず関連文献を探して、5月中に10冊は目を通してください。8月の第一回報告には、少なくとも20冊の参考文献リストを付けてください。」と言われていますので、三木さんにならって私も参考文献に目を通すノルマが必要です。

 そういえば、今週出た週刊朝日に、司馬遼太郎さん家のお手伝いさんの文章が掲載されていました。「最初、先生のお宅にお伺いした折、膨大な本の量にびっくりして、“みんな読まれたのですか?”と聞くと“そういうわけではないが、何処に何が書いてあるかは、皆わかっている”と応えられた」そうです。

そういう本の読み方を、私もマスターしたいものです。