古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

九州の旅(2)

2009-01-19 | マラソン
 乗船後、読みかけの文庫本を取り出して読んでいました。30分ぐらいしたら、どうも様子がおかしくなった。気分が悪くなったのです。

船酔いだ!しまった、やってしまった。

 船に限らず、バスでも、よく揺れる乗り物の中で本を読むと気分が悪くなるのです。眼球が、揺れる活字を追っていると、乗り物酔いする。
 風もないし、雪も止んで青空が出始めていた。ゆれはたいしたことない、と玄界灘を甘くみていました。

 外を見ると、船の上下動がかなり激しい。寝転がって我慢していましたが、到着10分程前に、我慢できず洗面所に走り、戻してしまいました。

 第一のハプニングでした。

港には、民宿のおかみさんが迎えに来ていました。

「ウチは、マラソンの折り返し点の近く。左京鼻の近くです」と女将さん。

「そうですか。会場とかなり離れてますね。明朝。会場まで大変でナ。」

「ウチのバスでお送りしますから大丈夫ですよ」と言う。

 午後、民宿周辺を散策。近くに「はらほげ地蔵」という海浜に建つ六地蔵がありました。景色は抜群。

http://www.ajkj.jp/ajkj/nagasaki/iki/kanko/harahogejizou/harahogejizou.html

 夕食には14~15人のランナーが顔を合わせました。寒ブリのお刺身と,うに飯が美味しかった。



 11日8時、バスでマラソン会場のふれあい広場に。

バスは、そのまま駐車場に置いておいてくれたので更衣室に利用できた。しかし、9時過ぎに雪が舞い始めた。今日は寒いレースになりそう。

 10時、最初にハーフのおよそ400名がスタートした。前半は弘安の役の古戦場、箱崎方面を回ってスタート地点のふれあい広場下に戻る10km、後半は広場を横に見て、半島を目指し、左京鼻で折り返す11km。何度も走っているので、コースは熟知している。

 スタートして5km過ぎたところで急坂にさしかかる。この急坂を駆け上るスタミナがあれば、タイムは別として完走は確実だ。

 なんとか、その5km地点の急坂をこなせた。7km前で、20分後にスタートした10kmの先頭走者に抜かれてしまった。

 10km地点の給水場にくると、「頑張ってエ」と声をかける女性がいる。民宿の女将さん。大会のボランテイアもやっているようだ。

 腕のストップウオッチを見ると、1時間5分を示している。

 10kmを1時間5分だと、20kmは2時間10分、ゴールは2時間17分だ。かなりゆっくりのペース。ことさらゆっくり走っているつもりはないのだが、寒さで筋肉が固くなってスピードが出せないのか?

 後半は、玄界灘を左に見て海岸を走る。半島の付け根で、応援していたおじさんが「尊敬してます」と声をかけて呉れる。このおじさん、前に来たときも「尊敬します」とやってくれたが、今年は声が小さい。歳を取ったのかな?

「勝丸民宿」の看板が見えた。15kmを過ぎて、左京鼻を折り返す。帰りは風の寒さが身にしみた。ゴールは2時間18分12秒でした。

一昨年は2時間8分だった(昨年は欠場)から、天候の所為はあるが、加齢によるスピードダウンは否定できない。(続く)