古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

クローンドリー

2004-04-28 | 読書
【クローンで思い出すのは、ドリー。世界初の体細胞クローンヒツジです。
 あのドリーが、昨年2月、安楽死という結果に終ったことをご存じですか?
 その事実を知ったとき、「やはりそうなってしまったか。体細胞を使うと、テロメ
アの問題があるからなあ」と私は頷いた。
ドリーは、6歳のメスの乳腺の体細胞から採った核を元につくられたクローン(おっ
ぱいと言えば、なんと言ってもアメリカのカントリー歌手、ドリー・バートンととい
うことでドリーなのです)。
 染色体の末端にはテロメアとと呼ばれる部分があり、そこでは人間の場合、TTA
GGGという塩基配列が1000~2000回繰り返されています。
 体細胞の場合、この繰り返しが、細胞分裂の際にDNAが複製されるたびに少しず
つ脱落し、短くなる。
 テロメアとは時間とともに切り取られていく1000枚、2000枚綴りの食券か、バスの
回数券のようなものなのです。(さらに言えば、テロメアは本来、DNAの本体が複
製のたびに短くならなくて済むよう、身代わりとして存在している)。
 ともかく、ドリーはテロメアのうえでは、生れた時点で既に6歳とカウントされて
いた。
 彼女は1996年7月生れ、結局、6歳で死んだわけですが、実際には12歳だっ
たということができるでしょう。ヒツジの平均寿命もそのくらいです。・・・・
 しかし何と言っても凄いのは、ガン細胞。
 テロメラーゼという酵素を持っていて、何とテロメアの補充をする。ガン細胞が生
き続けるのはこのためです。
 テロメラーゼこそ不老不死の薬かも?】
 追伸:3月5日のTK-ML8979の再録
【退職してから、もう7年半ですから、現役時代の身体はすっかり入れ替わったこと
になります。
 でも、どうせ入れ替わるのなら、若い細胞に入れ替わると良いのですが、老人の細
胞は老いた細胞に代わるようです。どういうメカニズムなのでしょう。
 分子生物学の教科書をひもとくと、「テロメヤ」なる言葉が出てきました。染色体
の末端部分にある、短い塩基配列の繰り返し。このテロメヤは細胞分裂を繰り返すた
びに短くなる。ある限度以下に短くなると、もう細胞分裂をしないのだそうで、これ
が老化と関係するのでは?と言われていますが、正確なことはまだわかりません。】