shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

スター・ウォーズ 「反乱者たち」

2022-05-04 | Star Wars
 今日5月4日(May the 4th)は「スター・ウォーズの日」である。毎年この日を迎えると、世界中のスター・ウォーズ・ファンはアナキンやルーク、オビワンに思いを馳せながらお気に入りの作品を観てフォースのバランスを整えるのだ。私に関して言うと、今年はディズニー・プラスの「マンダロリアン」や「クローン・ウォーズ」といったスピンオフ・シリーズのお蔭でこれまで以上に充実したゴールデンウィークを過ごせているのだが、その2作品に加えてもう一つ気に入っているのが「スター・ウォーズ・反乱者たち」というアニメ・シリーズだ。
 この「反乱者たち」という作品はちょうど「エピソード4・新たな希望」の数年前という設定で、時系列的には「クローン・ウォーズ」の続編になっているのがオールド・ファンとしては嬉しいところ。確かにアナキンやオビワンが主役を張っていた「クローン・ウォーズ」に比べると登場人物がみんな小粒で、特に主人公のエズラに魅力が乏しくいまいち感情移入できないという欠点はあるが、それを補って余りある魅力に溢れているのだ。
 まずは何と言ってもダース・ベイダーの登場、これに尽きる。何だかんだ言っても結局は “スター・ウォーズ=ダース・ベイダー” であり、しかも「クローン・ウォーズ」でパダワン(弟子)として育て上げたアソーカ・タノとのライトセイバー師弟対決が見られるのだからコーフンするなというほうが無理。ベイダーは全74話中たったの数回しか登場しないが、だからこそこの濃密なバトルが貴重なのだ。私はこのバトル・シーンだけのためにシーズン2のブルーレイを買ったと言っても過言ではない。
Darth Vader Vs Ahsoka - Full Duel (Twilight Of The Apprentice + A World Between Worlds)


 ベイダーに次いで私が好きなキャラがダース・モールだ。「クローン・ウォーズ」でもモール絡みのエピソードが断トツで面白かったが、まさかこの作品のシーズン3で因縁のオビワンとの最後の対決が観れるとは夢にも思わなんだ。お互いに色んな思いが詰まったこの立ち合いにおいて、オビワンが敢えてクワイガン(オビワンのマスターで、映画「エピソード1・ファントム・メナス」でモールに殺された...)のフォームでモールを仕留め、最後はモールが生涯の好敵手オビワンの腕の中で息を引き取るという展開はシーズン3屈指の名シーンだ。尚、私は英語と日本語の両方で観たが、モールの日本語吹替えを担当している声優さんの表現力に唸ってしまった。
Darth Maul vs Obi-Wan | Star Wars Rebels | Disney XD


 私は基本的にはシスの考え方に近い人間なので、どうしても赤いライトセイバーを使うヴィラン(悪役)の方に魅かれてしまう傾向がある。このシリーズには “ベイダー直属でジェダイの残党狩りを行う精鋭部隊” 的な設定の尋問官(Inquisitor)というキャラが登場するのだが、赤いダブルブレード回転式ライトセイバーを使う彼らはライトセイバー・バトル好きの私にとってはもうそれだけで魅力的な存在だ。図体がデカいだけのフィフス・ブラザーは絵に描いたようなでくの坊で期待ハズレだったが、狡猾で冷徹なセブンス・シスターはかなりの使い手で、アソーカ・タノとの女同士の対決はめちゃくちゃカッコ良かった。
Ahsoka owning the New Inquisitors


 私はこのようにライトセイバー・バトル中心にこの作品を楽しんでいるのだが、主人公である反乱者側のゴースト・チームではチョッパーというドロイドがめちゃくちゃ面白くて大のお気に入り。ドロイドのくせに喜怒哀楽(?)が激しく、その言動は人間以上に人間臭くて、コテコテの関西人のノリでやらかしてしまうことが多く、何度も大笑いさせられた。特にドロイド仲間のAP-5との掛け合い漫才みたいなやり取りが笑える「ドロイドと友情」(シーズン2-18)は超傑作エピソードだ。もちろんドロイドとしても有能そのもので、何度も機転を利かせてゴースト・チームのピンチを救っており、反乱者側で一番活躍したのはエズラでもケイナンでもなく、このチョッパーではないかと思っている。
Best of Chopper (Seasons 1-3) - Star Wars Rebels


 不覚にも(?)結構ハマってしまった「反乱者たち」だが、4巻出ているブルーレイの中で身銭を切って買ったのはベイダーや尋問官が出ているシーズン2とモールが出ているシーズン3だけだ(←新品は「Get Back」同様ディズニー・ボッタクリ価格の1万6千円なのでメルカリと駿河屋でどちらも半額以下の安値で買った...)。ほとんど登場人物のキャラ設定だけで終わってしまう眠たい展開のシーズン1と、ロスウルフやパーギルといった謎の生物に助けてもらって何とか勝利するという奇天烈な展開が興醒めなシーズン4(→ジブリの影響が強すぎてスター・ウォーズ感が希薄...)は一度観ればもう十分という感じ。やっぱりスター・ウォーズはフォースとライトセイバーでブイブイいわしてほしいものだ。