shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

各国盤頂上決戦⑩「Houses Of The Holy」

2022-05-15 | Led Zeppelin
 ゼップのアルバムはすべて “超カッコイイ” 曲で始まる。「Good Times Bad Times」「Whole Lotta Love」「Immigrant Song」「Black Dog」「Custard Pie」「Achilles Last Stand」「In The Evening」... どの曲もイントロを聴いただけで強烈なインパクトを与えるキラー・チューンだが、「館」のA面1曲目に入っている「The Song Remains The Same」も例外ではなく、その異様なまでのテンションの高さと凄まじい疾走感に圧倒されること間違いなし。極論すれば私にとってこの「聖なる館」というアルバムはA①を聴くために存在すると言ってもいいくらいだ。ということで今回はこの曲に絞って聴き比べをやってみた。

①ウルグアイ盤(MH 14058 1 / MH 14058 2)
 ウルグアイの「館」は高音域がシャープでソリッドな音作りになっており、聴いてて実に気持ちが良い。ボンゾのドラムもめっちゃパワフルで、大好きなA①の疾走感もピカイチ(^o^)丿 ペイジのギターも凄まじいキレ味だ。この盤はウルグアイ独自のマトだが、カッティング・エンジニアのセンスには脱帽するしかない。私の盤は状態がVG++ぐらいでちょっとチリパチいうのが玉にキズだが、今回の3枚の「館」の中では最も派手な音作りになっている。

②イスラエル盤(ST-A-732783-B AT STERLING RL PR Q / ST-A-732784-B Q AT STERLING RL PR)
 ①のウルグアイ盤も良かったが、それに負けず劣らず気に入ったのがイスラエルの「館」だ。USマザーを使用しているが、この盤もイスラエル盤の長所である野太いベース音を中心としたサウンドになっており、ブンブン唸るジョンジーの闊達なベースラインがA①の疾走感に拍車をかけている。盤質がめちゃくちゃ良いのもあるかもしれないが、手持ちのUS盤よりも遥かに音が良い。やっぱりイスラエル盤のベースはエエなぁ...(^o^)丿

③ペルー盤(ATCO 7255-1L 637 / ATCO 7255-2L 532-)
 ペルーの「館」は何よりもまずジャケットがユニーク。ヒプノシスが担当したオリジナルのジャケット・アートワークにはタイトルもバンド名も記されていないのだが、このペルー盤「館」ではジャケット右上のロケットみたいな飛行船の中にバンド名が、そしてその上に小さな文字でアルバムタイトルが記されている。独自ジャケは各国盤の大きな魅力の一つなので、その点では今回の3枚の中で間違いなく№1だ。しかし肝心の音の方はイマイチで、ベースの音はダンゴ状態でほぐれないし、ボンゾのドラムが引っ込み気味なのもいただけない。全体的にレンジが狭くてモノラルに近い音作りはこのアルバムの音楽性とは合わない。
The Song Remains The Same - Led Zeppelin HD (with lyrics)