Empress Valley CDボックス特集の第2回は、最初の2公演である大阪初日と2日目の京セラドームの模様を収めた2セットを取り上げます。
~11・11まいど大阪編~
記念すべき日本ツアーの初日ということでポールの気合いの入りようもハンパなく、関西のファンの熱烈歓迎ぶりに気をよくしたのか “マイドー” “オオキニー” を連発しながら1曲目からガンガン飛ばす。オーディエンスも11年ぶりのポールということで大コーフン! ポールがステージに登場した時の “本物だ...(゜o゜)”(←当たり前やろ...笑) “ヤバイ~(≧▽≦)” といった素直な反応がCDにバッチリ入っているのが面白い。それと、例の“コンバン ニホンゴ ガンバリマス” に対してノーテンキそうなオネーチャンの “がんばれー” というレスポンスにも思わず頬が緩む。こういう罪のないオーディエンス・ノイズは私的には全然OKだ(^_^.)
ポールのMCは6公演を通して大体同じなのだが、この日はまだ初日ということで「レット・ミー・ロール・イット」後のジミヘンへの言及も「ペイパーバック・ライター」でのオリジナル・ギター使用の話も、「レット・イット・ビー」や「イエスタデイ」を震災の被災者に捧げる云々の言葉も、メンバー紹介後の “But most of all, we wanna thank you!” もまだ無く、東京3公演での余裕すら感じさせるMCと比べるとまだ模索状態にあるところがファンとしては興味深い。逆に非英語圏でのコンサートでお馴染みの例のトランスレーター紹介の場面ではこの日のみ “The yellow bird flew over the green tree tops.” という文を訳させるなど時間を割いていたが、翌日からは “スクリーン下に訳が出るので見てね” と述べるにとどめ、サラッと流している。
音の方は折り紙つきの高音質で、煩わしいオーディエンス・ノイズに悩まされることもなくクリアーでパワフルなサウンドを心ゆくまで楽しめるし、サウンドチェックの方もさすがにコンサート本編と同じと言うわけにはいかないまでも、残響音の感じは東京ドームよりはかなりマシだと思う。速攻プレス&単体発売でバカ売れしたLH盤やアナログチックな渋~い音が魅力のTom&Jerry録音盤、更に私は持っていないがネット上での評判は上々なピカデリー盤など、この日は優秀録音盤が目白押しと言えるが、このEV盤はそんな中でも頭一つ抜きん出た “ベスト・オブ・ザ・ベストな1枚” と言えるかもしれない。
Osaka 1st SC
Osaka 1st Pt 1
Osaka 1st Pt 2
~11・12ごっつ大阪編~
この日のコンサートの内容に関しては既に詳細にレポートしたのでここでは書かないが、初日に比べて日本語のMCが上達したのと、長旅の疲れが取れたのかコンサート終盤までスタミナが持続し、余裕しゃくしゃくで元気に歌いまくっていたのが印象的。特にMCに関しては前日よりもかなり流暢に日本語を操っており、初日は日本語がイマイチ上手くいかずに “I'm trying hard to speak Japanese!”(これでも日本語しゃべろうと頑張ってるんだよー)と訴えていたのがこの日は口数も増え、“What do you think of my Japanese speaking?”(ボクの日本語どーよ?)と自身ありげにオーディエンスに語りかけている。一晩でこれだけの修正を入れてくるポールのプロフェッショナリズムに頭が下がる思いだ。ジャケットを脱ぐ時の “This is the big wardrobe change of the evening.” や “We have one guy here who saw the Beatles at Budokan! Hello again. I remember you.” といったジョークはオーディエンスに上手く伝わらなかったようだが(←これらのジョークは結局この日のみ...)、“モット キキタイ? ホナ イコカ...” とか、“オーキニ... ホナマタッ!” など、カタコトの大阪弁を駆使したローカル色豊かなMCが実に楽しい。それと、何故か “ヒーハー!” を連発(笑)しているのも面白い。これってひょっとしてブラマヨの影響か???
この EV盤 CDボックスセットはどの日を取っても私がそれまで耳にしてきたオーディエンス録音ブートとは激しく一線を画する異次元のハイ・クオリティ・サウンドで、少なくとも音だけに限って言えばあのピカデリー盤をも凌ぐスーパー・ウルトラ高音質だと私は思うのだが、好事魔多しと言うべきか、このEV大阪2日目盤には致命的な欠陥がある。オーディエンス・ノイズがすべてを台無しにしているのだ。特に酷いのはテーパーの左隣にいたと思しき若い男で、断続的にフォーフォーと雄叫びをあげまくっており(←特に「サムシング」や「オブラディ・オブラダ」は酷いし、「ヘイ・ジュード」コーラスでの音痴ぶりには耳を塞ぎたくなる...)、超高感度マイクがご丁寧にその声をバッチリ拾ってしまい、ポールの歌声に気持ち良く浸っている時にこういった奇声が歌や演奏と同じぐらいの生々しさでアルテックの巨大スピーカーから飛び出してくると “もうエエわ、他の日を聴こ... (>_<)” となってしまう。又、他にもちょうど電車の中で騒いでいるアホな大学生みたいなのが何人か近くにおって、ギャーギャーわめいているのが鬱陶しくて仕方がない。初日盤のような程良いオーディエンス・ノイズならむしろ歓迎したいぐらいだが、2日目盤の騒音は私的には耐え難いレベルだ。
サウンドチェックに関しては日本公演前にセトリ落ちした「ジュニアズ・ファーム」とこの時期としては珍しい「レッティング・ゴー」の2曲に注目。どちらもこの日にしか演らなかったことを考えても非常に貴重な音源だ。尚、本編とは違ってこちらのSCには行儀の悪いオーディエンスはいなかったようでストレス無く楽しむことが出来る。
この大阪2日目というのは自分が参戦した日なので是が非でも良い音で楽しみたいと思い可能な限り全て買うようにしているのだが、大枚叩いたこのEV盤はこのようにアホバカ・オーディエンス・ノイズまみれやし、頼みの綱だったピカデリー盤はノーパソのスピーカーから出てくるような芯の無いペラペラスカスカ音やしで心底ガッカリ(>_<) EV盤のCDボックスセットはバラでも発売されているが、この大阪2日目盤を買おうと思っている人は寛容な心と忍耐力を要求されることをお忘れなく。因みにこの日に関しては今年に入ってからリリースされた Tom & Jerry盤がベストだと思う。
ということで滅多にターンテーブルに乗ることのないこのEV大阪2日目盤だが(←このブログを書くために久々に聴いたが、この奇声だけはやっぱり無理...)、このCDで私が唯一好きな箇所があるとすれば、コンサート終了後に “夢が終わった... 夢が終わった... あぁぁ...” と放心状態と思しき女性の呟きが入っているところ。同じポール・ファンとしてその気持ち、痛いほど分かります... (≧▽≦)
Osaka 2nd SC
Osaka 2nd Pt 1
Osaka 2nd Pt 2
~11・11まいど大阪編~
記念すべき日本ツアーの初日ということでポールの気合いの入りようもハンパなく、関西のファンの熱烈歓迎ぶりに気をよくしたのか “マイドー” “オオキニー” を連発しながら1曲目からガンガン飛ばす。オーディエンスも11年ぶりのポールということで大コーフン! ポールがステージに登場した時の “本物だ...(゜o゜)”(←当たり前やろ...笑) “ヤバイ~(≧▽≦)” といった素直な反応がCDにバッチリ入っているのが面白い。それと、例の“コンバン ニホンゴ ガンバリマス” に対してノーテンキそうなオネーチャンの “がんばれー” というレスポンスにも思わず頬が緩む。こういう罪のないオーディエンス・ノイズは私的には全然OKだ(^_^.)
ポールのMCは6公演を通して大体同じなのだが、この日はまだ初日ということで「レット・ミー・ロール・イット」後のジミヘンへの言及も「ペイパーバック・ライター」でのオリジナル・ギター使用の話も、「レット・イット・ビー」や「イエスタデイ」を震災の被災者に捧げる云々の言葉も、メンバー紹介後の “But most of all, we wanna thank you!” もまだ無く、東京3公演での余裕すら感じさせるMCと比べるとまだ模索状態にあるところがファンとしては興味深い。逆に非英語圏でのコンサートでお馴染みの例のトランスレーター紹介の場面ではこの日のみ “The yellow bird flew over the green tree tops.” という文を訳させるなど時間を割いていたが、翌日からは “スクリーン下に訳が出るので見てね” と述べるにとどめ、サラッと流している。
音の方は折り紙つきの高音質で、煩わしいオーディエンス・ノイズに悩まされることもなくクリアーでパワフルなサウンドを心ゆくまで楽しめるし、サウンドチェックの方もさすがにコンサート本編と同じと言うわけにはいかないまでも、残響音の感じは東京ドームよりはかなりマシだと思う。速攻プレス&単体発売でバカ売れしたLH盤やアナログチックな渋~い音が魅力のTom&Jerry録音盤、更に私は持っていないがネット上での評判は上々なピカデリー盤など、この日は優秀録音盤が目白押しと言えるが、このEV盤はそんな中でも頭一つ抜きん出た “ベスト・オブ・ザ・ベストな1枚” と言えるかもしれない。
Osaka 1st SC
Osaka 1st Pt 1
Osaka 1st Pt 2
~11・12ごっつ大阪編~
この日のコンサートの内容に関しては既に詳細にレポートしたのでここでは書かないが、初日に比べて日本語のMCが上達したのと、長旅の疲れが取れたのかコンサート終盤までスタミナが持続し、余裕しゃくしゃくで元気に歌いまくっていたのが印象的。特にMCに関しては前日よりもかなり流暢に日本語を操っており、初日は日本語がイマイチ上手くいかずに “I'm trying hard to speak Japanese!”(これでも日本語しゃべろうと頑張ってるんだよー)と訴えていたのがこの日は口数も増え、“What do you think of my Japanese speaking?”(ボクの日本語どーよ?)と自身ありげにオーディエンスに語りかけている。一晩でこれだけの修正を入れてくるポールのプロフェッショナリズムに頭が下がる思いだ。ジャケットを脱ぐ時の “This is the big wardrobe change of the evening.” や “We have one guy here who saw the Beatles at Budokan! Hello again. I remember you.” といったジョークはオーディエンスに上手く伝わらなかったようだが(←これらのジョークは結局この日のみ...)、“モット キキタイ? ホナ イコカ...” とか、“オーキニ... ホナマタッ!” など、カタコトの大阪弁を駆使したローカル色豊かなMCが実に楽しい。それと、何故か “ヒーハー!” を連発(笑)しているのも面白い。これってひょっとしてブラマヨの影響か???
この EV盤 CDボックスセットはどの日を取っても私がそれまで耳にしてきたオーディエンス録音ブートとは激しく一線を画する異次元のハイ・クオリティ・サウンドで、少なくとも音だけに限って言えばあのピカデリー盤をも凌ぐスーパー・ウルトラ高音質だと私は思うのだが、好事魔多しと言うべきか、このEV大阪2日目盤には致命的な欠陥がある。オーディエンス・ノイズがすべてを台無しにしているのだ。特に酷いのはテーパーの左隣にいたと思しき若い男で、断続的にフォーフォーと雄叫びをあげまくっており(←特に「サムシング」や「オブラディ・オブラダ」は酷いし、「ヘイ・ジュード」コーラスでの音痴ぶりには耳を塞ぎたくなる...)、超高感度マイクがご丁寧にその声をバッチリ拾ってしまい、ポールの歌声に気持ち良く浸っている時にこういった奇声が歌や演奏と同じぐらいの生々しさでアルテックの巨大スピーカーから飛び出してくると “もうエエわ、他の日を聴こ... (>_<)” となってしまう。又、他にもちょうど電車の中で騒いでいるアホな大学生みたいなのが何人か近くにおって、ギャーギャーわめいているのが鬱陶しくて仕方がない。初日盤のような程良いオーディエンス・ノイズならむしろ歓迎したいぐらいだが、2日目盤の騒音は私的には耐え難いレベルだ。
サウンドチェックに関しては日本公演前にセトリ落ちした「ジュニアズ・ファーム」とこの時期としては珍しい「レッティング・ゴー」の2曲に注目。どちらもこの日にしか演らなかったことを考えても非常に貴重な音源だ。尚、本編とは違ってこちらのSCには行儀の悪いオーディエンスはいなかったようでストレス無く楽しむことが出来る。
この大阪2日目というのは自分が参戦した日なので是が非でも良い音で楽しみたいと思い可能な限り全て買うようにしているのだが、大枚叩いたこのEV盤はこのようにアホバカ・オーディエンス・ノイズまみれやし、頼みの綱だったピカデリー盤はノーパソのスピーカーから出てくるような芯の無いペラペラスカスカ音やしで心底ガッカリ(>_<) EV盤のCDボックスセットはバラでも発売されているが、この大阪2日目盤を買おうと思っている人は寛容な心と忍耐力を要求されることをお忘れなく。因みにこの日に関しては今年に入ってからリリースされた Tom & Jerry盤がベストだと思う。
ということで滅多にターンテーブルに乗ることのないこのEV大阪2日目盤だが(←このブログを書くために久々に聴いたが、この奇声だけはやっぱり無理...)、このCDで私が唯一好きな箇所があるとすれば、コンサート終了後に “夢が終わった... 夢が終わった... あぁぁ...” と放心状態と思しき女性の呟きが入っているところ。同じポール・ファンとしてその気持ち、痛いほど分かります... (≧▽≦)
Osaka 2nd SC
Osaka 2nd Pt 1
Osaka 2nd Pt 2
大阪2日目も音質は申し分ないですね、オーディエンスノイズは残念ですね、それが日本語で何を言っているかが分かると余計気になってしまいますからね。
この続きは福岡ですね、面白い企画ですね。
続きを楽しみにしています。
この2日間で色々録画したりダビングしたりして
何となくコツが分かってきました。
でも本番は失敗できないので緊張します。
ライヴ盤はいくら高音質でもオーディエンスノイズが大きいと聴く気になれません。
他の日も奇声をバッチリ拾ってるのがあって困りモンです。
続きは福岡... ばってん、東京初日も一緒にやるとよ。
いつもブログ大変参考にさせて頂いております。
突然の投稿で申し訳ないのですが、
私も去年の大阪2日目11/12に参戦しまして、
あの日の感動を思い出したくずっとブート盤を探しております。
より良い音で聴いて保存したい為、
おすすめの「Tom & Jerry盤」というものの詳細をお教え頂けないでしょうか?
色々と検索してみたのですが発見する事が出来ませんでした…
何卒宜しくお願い申し上げます。
同じビートルズ・ファンの方にブログを楽しんでいただいているなんて嬉しい限りです。
しかも同じ大阪2日目参戦組の方となれば親近感MAXですわ(笑)
あの日の感動を残したくてブログに書き、ブートCDやDVDを買い漁った私としては
taizoさんのお気持ち、痛いほどわかります。
T&J盤の詳細はココ↓に載ってますよ。
http://www.nexttime.jp/product/4753
買えるお店はこの Next Time 以外では FUZZ、Kent といった LIGHTHOUSE系のブート屋で、
値段はどこも同じ4,500円+送料やと思います。
今、他の盤と聴き比べてみましたが、大阪2日目ではやっぱりコレがベストですね。
不快なオーディエンスノイズを拾ってないのと、落ち着いた質感の音質が◎。
ただ、人によっては少し高音域が物足りなくて地味な音に感じるかもしれませんが、
そんな時はトレブルのトーンコントロールを2目盛り右に回せばめっちゃブリリアントな音になります。
これで少しでもお役にたてれば幸いです。
ご丁寧にお教え頂き有難う御座います。
何度も色々upして頂いてる大阪2日目を聴き比べているのですが、
本記事のEV大阪2日目が一番音質が良く聴こえます。
見つけられなかったのですが、T&J盤の大阪2日目もupされておられますか?
EV盤は価格も高いので悩むところです。
スカパーの東京最終日を録画できなかったので、
プロショットBDRが付いているTokyo Dome 2013 HDも購入する予定です。
あれから一年が経とうとしますが、
今でも興奮が冷めやらず、あの日を思い出してしまいますね。
本当に素晴らしいライブでした!
音の好みは人それぞれですのでやはり自分の耳で聴いて判断するしかないですね。
EV盤はあの酷いオーディエンス・ノイズさえなければと本当に悔やまれます。
T&J盤はまだやってませんでしたが、EV盤と比較できるように
取りあえず「夢の人」をアップしてみました↓
https://www.youtube.com/watch?v=1tn4XZ96osI
「Tokyo Dome 2013 HD」はマスト・アイテムですね!!!
T&J盤のアップ有難うございました!
何度も聴き比べておりますが、これは本当に悩みますねぇ。
予算上何方可視化変えませんのでよ~く検討したいと思います。
ご無理を聞いてくださって本当に有難うございました。
おかげでいい音に巡り会えそうです!
やっぱり自分の参戦した日の音源が1番です(^_^)v
EV盤とTJ盤はそれぞれ音に明確な特徴があって
しかもどちらも音が良いときてるので
どちらか一方に決めるというのはホンマに難しいですね。
悩まれてるそのお気持ち、痛いほどわかります。
スカパーのSBD音源を持っていても
“やっぱり自分の参戦した日の音源が1番” ですもんね。
カード会社のCMじゃないですが、
「11・12の思い出= priceless」ですわ。