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shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「In The Court Of Crimson King」トルコ盤

2021-05-15 | Rock & Pops (70's)
 ビートルズやポールのソロ・アルバムのトルコ盤を数枚買ってその独特の音作りがすっかり気に入った私は他のアーティストのレコードもトルコならではの重低音爆裂サウンドで聴いてみたいと思うようになり、信頼できるトルコのセラーの出品リストをこまめにチェックして、これぞ!というアルバムを何枚か入手した。どのアルバムもビートルズの時と同様に重心の低いガッチリしたサウンドが楽しめて大喜びなのだが、中でも特に気に入っているのがキング・クリムゾンの「宮殿」だ。
 このアルバムは10年くらい前にUK 盤1stプレス、通称 “ピンク i レーベル” 盤(マト A2/B2 )を手に入れ、それ以来その鮮烈な音にすっかり満足していたのだが、セラーの販売リストの中に「宮殿」を見つけた私は “トルコ独自カットの音で「宮殿」を聴いてみたい!” という好奇心から購入を即決。€32というのが高いのか安いのか、トルコ盤の相場なんて全く分からないが、盤質VG++ ジャケVGで4,000円ならお買い得だと思うし、他のアルバムと5枚併せ買いして送料€22だったので1枚当たり600円というのも嬉しい。良い品をより安く手に入れるというのが買い物の醍醐味だ。
 届いた盤を手に取ってまず気が付いたのが、全体の色合いがUKオリジナル盤とかなり違っていることで、赤っぽいUKに比べトルコ盤の方はどちらかというと橙色に近い感じ。ジャケット左下にある白いステッカー風の “This album contains the hit single EPITAPH” が実は印刷というのもユニークだ。
 しかし一番ビックリしたのはA①「21世紀の精神異常者」のイントロ部分で、レコードに針を落とすと冒頭に30秒ほど入っているはずの “ボー” という列車の警笛のようなノイズがバッサリとカットされており、いきなり例の “ジャーン!” から始まったのだ。まぁポールの「London Town」のトルコ盤でBラスの長尺曲「Moose Moose And The Grey Goose」が3分ほどでフェイドアウトした時の驚きに比べると可愛いモンだが(笑)、それにしてもこの「スキッツォイド・マン」には度肝を抜かれた。
King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Radio Version)


 サウンド自体は私が期待していた通りの芯の強いマッシヴなサウンドで、UK盤に負けないスキッツォイド指数の高い演奏(?)が楽しめて大喜びヽ(^o^)丿  今のところトルコの独自カット盤にハズレ無しである。A③「エピタフ」のメロトロンの重厚なサウンドは快感そのものだし、B②「クリムゾン・キングの宮殿」で聴けるダイナミックな音の洪水も圧巻だ。
 ふとしたきっかけで始めたトルコ盤蒐集だが、ウルグアイ盤に続く大当たりの予感がする。まぁトルコ盤で大騒ぎしているレコード・コレクターなんて他にそんなにいないと思うので、今のうちに目ぼしい盤を徹底的に買い漁ってやろうと思っている。トルコのロックダウン解除まであと2日、次はどのレコードを買おうかな...(^.^)
King Crimson - Epitaph

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