shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Paperback Believer ???

2008-11-13 | Beatles Tribute
 「マッシュ・アップ」という言葉をご存知だろうか?CDジャーナルによると「かねてからDJの間で使われているリミックスのスタイルで、1つの曲からメロディーを、もう1つの曲からヴォーカルを取り出すなど、異なる複数の楽曲の中からメロディーやリフなどを選び合成して新たな1つの曲を作る手法」とのことで、原曲の一部を引用して「ネタ」や「素材」として使う「サンプリング」に対し、「マッシュ・アップ」は構成や細部に変化は加わるものの、余計な演奏や編曲を行わず、基本的に原曲そのものを使った手法で新たな楽曲を生み出すもの、ということらしい。
 私が初めてこの言葉を耳にしたのは2年前にビートルズの「ラヴ」が出た時で、名曲の数々が一旦解体された後、見事に再構築されて新たな曲に生まれ変わる姿に大興奮したものだった。特に「ア・ハード・デイズ・ナイト」の「ジャーン!」から「ジ・エンド」のドラム・ソロが始まり、「ゲット・バック」のイントロのギターへと続く流れや、「ドライヴ・マイ・カー」でありながら「タックスマン」のギター・ソロが被さって、いつの間にか「ホワッチャ・ドゥーイン」にすり替わり、「ザ・ワード」へと帰結していくあたり、さすがは5人目のビートルといわれたジョージ・マーティンだ。「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」のリンゴのドラムに「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」を乗せるなんてもう... その大胆かつ自由な発想に度肝を抜かれたものだった。
 それ以来「マッシュ・アップ」との接点はなかったのだが、最近 YouTube でメチャクチャ面白いモノを見つけた。題して「ペイパーバック・ビリーバー」...(゜д゜ )!!!!!! ビートルズの「ペイパーバック・ライター」とモンキーズの「アイム・ア・ビリーバー」のマッシュ・アップである。イギリスで プロデューサー/ミキサー/DJ として活躍するマーク・ヴィドラーという人の作品らしいが、これがもうコワイぐらいにピッタリ合ってて大笑いさせてもらった。文句なしに今年一番の笑撃作だ!

Long Version of Paperback Believer: Beatles vs. Monkees

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