津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■續 繁弥殿

2017-07-09 10:00:16 | 史料

 續 亀助を祖とする「續家」は五家が明治に至った。この文書の主繁弥は本家筋・續少助家の六代目、1,800石番頭などを勤めた。
本家筋ながらこの少助家は亀助から五代目の団右衛門を初代としている。
なにが原因なのかしれないが、団右衛門の父・十助(250石)が寛文八年十二月廿八日乱心したことによる。
初代団右衛門は時の藩主・綱利から、島崎に「釣耕園」という屋敷を拝領するほどのお気に入りで、知行も七人扶持廿九石(寛文四年六月・御侍帳)から二千石(御侍帳・元禄五年比カ)になったほどである。

指物の絵柄は梵字か?、兜の立物はいかにも御番頭を勤めた家にふさわしく勇壮である。
幕紋は紋帳では伺えないが、定紋は「丸に揚羽蝶紋」として描かれている。
「肥陽諸士鑑」が記す續家の家紋は正式な名称を知らないが、轡菱紋が隅立て角に近い形である。(下に参考図をあげる)
その他楓紋も記されている。續家のお墓を拝見する必要がありそうだ。

        参考:これは宮部鼎蔵のお墓にある同じ家紋。

              

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