津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ご恵贈御礼

2012-02-09 10:33:00 | 書籍・読書

 かって豊後鶴崎(細川領)に残る「御舟歌」についてコメントした事がある。沢山の歌詞が残されていたらしいことを人伝てに聞いていたが、過日大分在住の松本政信さまが ふるさとの歴史探訪「御船歌」復活によせて を刊行されたことを知った。図々しく直接お手紙を差し上げ、図書館等に置いて熊本の皆様にお読みいただきたいとお譲りいただくことをお願いした。今般当方の希望を叶えていただきご恵贈をたまわった。160頁に及ぶものだが江戸期の鶴崎港の賑わいを髣髴とさせる、風雅な船歌が数多く紹介されている。また多くの文献から、船頭や船歌方の人々について調べられている。そのご努力に敬意を表するものである。細川家の歴史がこのような善意によって明らかにされ、後世に伝えられることをありがたく思う。
2月15日までは熊本県立図書館は休館であるが、開館をまって収めさせていただこうと思っている。 

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大楠木の移植

2012-02-09 09:38:47 | 熊本

 熊本市内を二分するように流れる白川は、数年前から水害防止のために川幅を広げる河川改修が為されている。
子飼橋は架け替え工事も為され、護岸工事も進んだところではずいぶん姿を変えてきた。
熊本市内を東西に結ぶ大動脈の大甲橋の上流部左岸は、川幅を10m(?)ほども広げるようだが、大木が連なっていた。
ほとんどが移植された中、特に大きな二本の楠木が取り残されていたが、昨日地元の白川小学校の生徒も出て、この木を立ち木のまま移動させるという「立曳き工法」で一本が無事移動された。私は昨日所用で出かけここを通ったのだが迂闊にも是に気がつかなかった。夕方のメディアの放送で知った。
            http://kumanichi.com/news/local/main/20120208005.shtml

その費用が1,000万円ときくと驚いてしまうが、長い歴史を眺めてきた木であり、また県木でもある楠木でもあり致し方のないところではある。
縄文・弥生期の遺跡の発掘などを含め、この河川改修は大事業となっている。改修後この楠木の立ち居を含め川の姿がどうなるのか楽しみではある。 

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小山寛二の著作

2012-02-09 08:47:43 | 書籍・読書

細川ガラシヤ 上巻 著:小山寛二 装幀:棟方志向 初版 箱入

 ヤフーオークションを眺めていたら、熊本出身の作家・小山寛二の「細川ガラシヤ」が出ていた。(但し上巻だけである) 「日本の古本屋」を開いてみたら数点上下巻そろっているものが在ったので即購入の手配をする。装丁が棟方志功だということもあるのだが。(オークションには棟方志向とあったが・・・・) 
著者・小山寛二については、 「細川ガラシヤ」などという作品があるとは恥ずかしながら知らなかったが、その名は神風連に関する小文で承知していた。作家としての活動振りは次のサイトで知ることとなった。
                  http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/1569134.html

先の神風連に関する小文とは「哀傷の碑-神風連の女達」というものである。
勤皇の思想家林桜園の薫陶を受けたにも係らず、一党の挙に参加することのなかった身内に係ることや、対極として自刃して果てた小林恒太郎の若い夫人の悲しい生涯を紹介している。

恒太郎の御子孫のY氏とはご厚誼をいただいていることもあり、小山寛二の一文は胸に迫るものがあって読むたびに涙してしまうのである。 
                 【 サイト:小林党  http://kobayashi10.info/wp/  】
この一文についてはいずれご紹介したいと思っているのだが、著作権がネックになっている。

女性の悲しい生涯を著すということについては、「細川ガラシヤ」も又テーマを一にするものかもしれない。
これは買わずばなるまいと思った次第である。 

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