津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

式録

2012-02-05 18:15:47 | 史料

 熊本史談会では47回にわたり、有吉家文書「年中行事抜粋」を勉強してきた。読み下し文は、現在K先生によりチェックがなされている。
「肥後文献解題」を眺めていたら、有吉家と並ぶ代々家老家に「式録」なる文書が残されていることに気づいた。
編者は長岡監物是常という。是常は米田家の九代目左馬助是睦のことである。(寛政九年家督、家老職、大組預、天保三年九月没)
嘉永七年、是常の集録したものを機密間で修正したものだと「肥後文献解題」は解説する。以下次のように記す。

四十四種の儀式の際藩主の行動を書いてある。上巻は年頭御礼、御歳暮、御祈祷等九ヶ条。中巻は御発籠、御着坐、時習館御入等十五ヶ条。下巻はお花畑御出入、八ツ時後申渡等十四ヶ条と雑門九ヶ条で、各条共に時刻、場所、服装、御案内、御供揃、其他座作進退を書いてある。 

有吉家文書「年中行事抜粋」とあわせ読むと、より詳しく知ることができると思うのだが、現況この文書の確かな所在を知らない。

                       

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