ただいま2,000円、日本の古本屋よりまだ安いけど・・・・・
宮本武蔵に係る史料は結構多いようだが、一級資料と思われるものは多くはないようだ。小説・講談の世界で語られた武蔵像は真実とはずいぶん懸離れている。残された史料には多くの齟齬が見られるようだし、残された著名な美術品についても武蔵の作が疑われるものが多いと編者は云う。
著者井上智重氏は執筆当時は熊本日々新聞の論説委員、現在は熊本近代文学館の館長である。大倉隆二氏は熊本県立美術館の学芸課長である。
お二人の説に反論も多いところだろうが、あればこれもお伺いしたいものだ。
本棚に眠っていた本を取り出して読んでいるが、読み応えのある著作である。