津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

目からうろこ

2011-02-14 23:06:39 | 歴史

 今日のぴえーるさんのブログ、「中院通勝と伊与局」にはちょっとショックを受けてしまった。
        http://d.hatena.ne.jp/muxia/

 ガラシャ夫人をキリスト教入信へと導いたとされる清原マリア(いと=清原枝賢女)が、天正八年不義事件で勅勘を蒙った中院通勝の相手女官の伊与局だと解説しておられる。
詳細は上記アドレスから全文をお読みいただきたいが、なるほどと納得してしまった。
相変わらずの博学ぶりにただただ脱帽し、感謝申し上げたい。

 中院通勝はこの事件で、慶長四年に赦されるまで十九年もの間細川家庇護の下にあった。
翌慶長五年、幽齋が籠城する田邊城に朝廷の使者として来るのが通勝等である。
その直前ガラシャ夫人は玉造の屋敷で生害するのである。
一方清原マリアの「勅勘を蒙った不義事件」から「クリスチャン」への転進、そしてガラシャ夫人を入信へと導いた事実、非常に謎に満ちていてミステリアスである。

 付け足し:中院通勝女・権典侍中院局も又、慶長十二年朝廷を揺るがした不義密通事件(猪熊事件)に連座して伊豆新島に配流されている。
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AA%E7%86%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6


 追記:
2/15 ぴえーるさんのブログに、『言継卿記』及び『お湯殿の上の日記』の記述から中院通勝の不義の相手は「伊与局」ではないであろうとのコメントがあった。
内容が高尚すぎて近寄りがたいが、こういうやり取りは小気味良くてうれしくなってしまう。
お二方に感謝。

兼見卿記・一 天正8年6月19日   (これは別人か・・・・・?) 
吉田兼見、当番として二条御所へ祗候。
殿中に於いて水無瀬兼成より、中院通勝が伊与局との不義により逐電した由を知らされる。


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2/24日発売・予約受付中

2011-02-14 15:11:25 | 書籍・読書

熊本大学永青文庫研究センターが、「永青文庫叢書」の第二弾として、「細川家文書 絵図・地図・指図編 Ⅰ」を吉川弘文館から刊行する。
以下同社のサイトから引用ご紹介する。(一部編集) 

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中・近世屈指の大名家に伝来する最大級の資料群 細川家の政治活動と伝統文化を知る待望の第二冊!

    著者:        熊本大学文学部付属永青文庫研究センター編
    出版年月日:   平成23年2月24日
    判型・ページ数: A4・258ページ
    定価:        本体25,000円+税

【目次】
序文…小堀富夫/例言/図版編(細川家肥後入国以前〈山城・丹後在国期関係/豊前在国期関係〉/細川家肥後入国以後〈江戸/熊本藩・熊本/熊本藩領の町と村/豊後国の熊本藩領(鶴崎・佐賀ノ関)〉)/解説編(永青文庫諸蔵の「絵図・地図・指図」―景観と建築―…北野 隆/跋文…甲元眞之/収録史料目録

【内容説明】
細川家に伝わる1000点余に及ぶ絵図類のうち、「景観と建築」に関わる重要資料168点を厳選し収録する。細川幽斎の田辺籠城図など貴重な戦国期資料をはじめ、江戸城や大名屋敷・町屋を描いた江戸関係の図、熊本城や国許屋敷、寺院・茶屋・民家など領国肥後における図をオールカラーで掲載。中・近世大名の政治活動と伝統文化を知る待望の史料集。

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