今日のぴえーるさんのブログ、「中院通勝と伊与局」にはちょっとショックを受けてしまった。
http://d.hatena.ne.jp/muxia/
ガラシャ夫人をキリスト教入信へと導いたとされる清原マリア(いと=清原枝賢女)が、天正八年不義事件で勅勘を蒙った中院通勝の相手女官の伊与局だと解説しておられる。
詳細は上記アドレスから全文をお読みいただきたいが、なるほどと納得してしまった。
相変わらずの博学ぶりにただただ脱帽し、感謝申し上げたい。
中院通勝はこの事件で、慶長四年に赦されるまで十九年もの間細川家庇護の下にあった。
翌慶長五年、幽齋が籠城する田邊城に朝廷の使者として来るのが通勝等である。
その直前ガラシャ夫人は玉造の屋敷で生害するのである。
一方清原マリアの「勅勘を蒙った不義事件」から「クリスチャン」への転進、そしてガラシャ夫人を入信へと導いた事実、非常に謎に満ちていてミステリアスである。
付け足し:中院通勝女・権典侍中院局も又、慶長十二年朝廷を揺るがした不義密通事件(猪熊事件)に連座して伊豆新島に配流されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AA%E7%86%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6
追記:
2/15 ぴえーるさんのブログに、『言継卿記』及び『お湯殿の上の日記』の記述から中院通勝の不義の相手は「伊与局」ではないであろうとのコメントがあった。
内容が高尚すぎて近寄りがたいが、こういうやり取りは小気味良くてうれしくなってしまう。
お二方に感謝。
兼見卿記・一 天正8年6月19日 (これは別人か・・・・・?)
吉田兼見、当番として二条御所へ祗候。
殿中に於いて水無瀬兼成より、中院通勝が伊与局との不義により逐電した由を知らされる。